受験3カ月前の親に伝えたいこと
季節の変化も感じながら、入試への緊張感を肌で感じ始めた今日この頃です。
今回は、私が塾勤務時代に冬期保護者会で話していた内容を皆様にお伝えいたします。
今まで約4,000人の生徒・そのご家庭と深く関わりながらそれぞれの受験を見てきました。
毎年の冬期保護者会終了後に、多くの保護者様から頭を下げてまでお礼を言われた内容は以下の通りです。
これからの受験直前期に、保護者様に絶対に避けてほしいこと
をお伝えします。
お子様に勉強関係のことで愚痴らないでください。
お子様に愚痴をこぼした回数分だけ、お子様は志望校の合格から遠ざかると思ってください。
もちろん、極めて優しく相談に乗ってあげるのは、お子様もいつでも大歓迎でしょう。
今の時期に勉強をやらなくてもいいなどと考えている受験生はいません。
勉強が手につかないとしたら、それには何か理由があるはずです。
それを遠くからサポートしてあげるのが、これからの保護者様にできる唯一のことです。
まずは、お子様が健康でいられるように(力を最大限発揮できるように)環境を整えてあげてください。
栄養のある食事・温かいお風呂・温かいお布団、それぐらいしか親にできることはないのです。
(受験スケジュール等は当然管理してあげてください。)
もし、お子様に愚痴りたくなったら、1日1回だけ我慢してみてください。
それを続ければ、少しずつ愚痴も減ります。
マイナス1回の状態が通常になれば、そこからまた1日1回我慢すれば、スタート時より1日の愚痴は2回減ったことになります。それを今から続けていけば、入試前の一番重要な時期には愚痴も消えているでしょう。
まずは、1日1回、それを続けてみましょう。
子どもが勉強と戦っている間、親は我慢と戦わなくてはならないのです。
保護者様がどれだけ我慢できたかで、お子様の力の発揮具合は変わります。
ガミガミ、グチグチと入試までお子様に言い続けたご家庭では、
ほぼ100%
お子様の成績は下降を続け、最終的に力を発揮できずに入試は終わります。
(1点差で合格不合格が決まるような学校を受験すれば、不合格は免れません。)
本当に悲惨なほど、今まで好調だった子から笑顔が減り、笑顔が消え、成績は下降を続けます。
皆様の一言一言はそれほど大きい影響を及ぼすのです。
そのような例を数百以上みてきました。これは紛れもない事実です。
とはいっても、我慢を続けたら保護者様の身が持ちません。
ご自身の発する一言がお子様に与える影響を知ったうえで、少しでも悪影響が出ないような対応を心がけましょう。
塾の担当者に代弁を依頼するなど、積極的に周りの協力を仰いでください。大人だからといって何にでも耐えられるわけではありません。お子様にはもちろん、保護者様自身にもベストな方法を追求し続けてください。それを探すことを諦めなければ、最適な方法は必ず見つかります。
先への不安にとらわれるよりも、まずは毎日を生き生きと過ごせるか。そのような環境を整えましょう。そうすれば、きっと道は開けます。