高レベル放射性廃棄物の商業利用法(6)
今現在までの高レベル放射性廃棄物の処分方法には↓
>https://www.eneho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/final_disposal.html#topic01
>・地層処分 ① 酸素が少なく、ものが変化しにくい、② ものの動きが非常に遅い、
> ③ 人間の生活環境や地上の自然環境から隔離されている、という特徴があり、
> 安全な地層処分が可能になります。
>・海洋処分 海洋投棄につながるということで「廃棄物その他の物の投棄による
> 海洋汚染の防止に関する条約(ロンドン条約)」により禁止
>・氷床処分 南極での処分は、南極条約で国際的に禁止されています。
>・宇宙処分 もしロケットが墜落してしまったら、地上や海洋で甚大な被害が発生します。
> こうした状況から、宇宙処分の実現可能性は認められていません。
こういう処分方法が考えられていたけれども、地層処分が残りました、という。
これらに通底しているのは「臭いものに蓋、厄介払い」したい気持ちが伺える。
しかし高レベル放射性廃棄物は、安定的、格安、超長期に発熱する熱資源だと
わかったら、かつ使い道があったら、こんな処分方法はしなくなる。
>https://kotobank.jp/word/正名論-546484
>せいめい‐ろん【正名論】
>中国哲学で、物の名称をその実態に合わせて正していこうとする学説。
>名(な)正(ただし)からざれば、則(すなわ)ち言(げん)順(じゅん)ならず。
>言(げん)順(じゅん)ならざれば、則(すなわ)ち事(こと)ならず…論語
高レベル放射性廃棄物という名称が、利用法の自由な発想を邪魔している。
繰り返しだが、高レベル放射性廃棄物は厄介なゴミじゃない。
安定的で超長期で格安に発熱する貴重な熱資源だ。良い名前がないかな。
海底に熱源として高レベル放射性廃棄物を設置し、
2℃の深海水を加熱できなくなるまで使って、
それ以降は地上処分します。
それまでの数百年~数千年~数万年間は定期的に高レベル放射性廃棄物の
ガラス固化体(キャニスター)を引き上げて検査して維持管理します。
その数百年~数千年~数万年間は、海の砂漠を漁場に変えて、
海藻や魚など水棲生物、水産資源を開発し経済活動ができる。
高レベル放射性廃棄物の源の陸上ウラン鉱山は早晩枯渇する。
「石油資源よりもウラン資源は早く枯渇する…武田邦彦」
しかし海水にもウランがごく微量含まれている。
なのでそれを回収する。海水ウラン回収技術は既に確立されている。
https://www.jaea.go.jp/03/senryaku/seminar/s09-3.pdf
海水には45億トン(鉱山ウランの1000倍)のウランがある。
海水ウラン回収コストは32,000円/ウラン1㎏、
2024年の陸上ウラン相場106ドル/0.4536㎏ → 234ドル/㎏ → 32700円/㎏
ウクライナ戦争でウラン相場が上がったのかな。
以前までは海水ウラン回収コストが陸上の2-4倍だった気がする。
計算を間違っているかもしれない。
なぜなのか、仕組みはわからないけど、浸透圧?
海水中のウラン濃度が低くなると
その分、海底からウランが海水に溶け出してくるらしい。
要するに陸上ウランは、いずれ枯渇するけど
海水ウランならば、長期間使えそうです。
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