切開
2021年12月31日付で僕は前職を退職した。転職を決意した理由は複数あるが
①関係していた大きなプロジェクトが収束した
②ブッチョーさんがオワッテル
③評価システムがオワッテル
④会社内の空気
⑤将来性への疑問
といったものが挙げられる。至極一般的な転職タイミングだったと思う。
各々の問題についてはこの記事では細かく触れようとは思わない。
前職 売上600億前後の大手精密機器メーカー
⇩
現職 車メーカー
とエンジニア冥利に尽きる大いなる飛躍を遂げた転職であったのだが、
前職から持ち越したスキルと言えばファンダメンタル・ビジネス・マナーくらいなもので、全く違う分野で仕事をしている。つまり、30代半ばにそろそろ差し掛かろうとしている中で、おそらく世間一般からすれば「やや不可解」な転職を僕は選んだ。「鶏尾」から「牛尾」への乗り換えに必要な跳躍についてはまたいつか書き記したい。
そもそも退職メールとは
こんな感じで書くことを世の中的にはおすすめされているらしい。
まずは一般社員向け
次にボスキャラ向け
勿論、僕も取るに足らない一般社員の身であったし、社会通念やビジネスマナーを少々齧っているが故、こういった記事を参照したし、参考にしようとした。ここで述べられている要点は次の通り。
この要点と上記転載のメール本文には大きな乖離があるのではないかと感じた。僕は元来、エンジニアとして働いてきている訳で、相手が誰であろうと事実を突きつけなければならない。事実を事実として受け入れられない相手はものづくりに携わってはならないのだ。勿論、そこで必要な伝えるスキルというのはあると思う。相手が客なのか、自部門なのか、他部門なのか、役員なのかで伝える内容はオブラートに包むのか、歯に衣着せずにいうのかは変わってくる。
僕とは今後関わらなくなる人々、謂わば同じ釜の飯を食っていたような人々に対し、全員に物事を率直に述べるべきだと考えた。もう彼らの上下関係とは違う世界線にいくのだ。いちいち顔色を見て渾身のビジネススキルで言い換えを行う必要はない。
それが自分が去し後に残る人々の幸福を祈念する行為に最も近いのではないか。それが一種の「打撃」であったとしても。
退職メールに必要なこと(追補版)
★ポイント1:件名は「退職の挨拶」だとわかるものにする。
★ポイント2:退職理由は、細かく書かない。
★ポイント3:退職後の連絡先は、書いてもOK。
★ポイント4:残りし人々の幸福を願う
★ポイント5:なぜ一部(もしくは多くの人)が幸福ではないのか述べる
★ポイント6:宛先によって顔色を伺うような内容変更は行わない
★ポイント7:おじいさん達にわかってもらう文章を書く
気づきを与える退職メールテンプレート
上記を基に記した、気づきを与える退職メールテンプレートを次に記す。
実際に僕が送ったメールはこれと同じものだ。
2021年以降のWith COVID-19、After COVID-19において暫く利用できるテンプレートだと思う。
縫合
僕は上記メールを実際に全社に送った。社長から社外取締役から新入社員からパート、ゲストの方まで含めて。
誰かが大声をあげないと変わるキッカケがスポイルされてしまうと考えたからだ。退職メールとして、誰かの気づきに、もしくは気づきの一助であることができたらと思っている。
事実、管掌役員は1月以降事業部全員と面談を行っているそうだ。
人と同じようになろうと思うな。圧倒的な自己で他を圧倒しろ。
世界を変えろ。