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知るは浪費のもと

昼食の時間にコンビニに行った時のこと。
お弁当や惣菜のコーナー、パンやカップ麺、冷凍食品まで見たが、今日のお昼にとピンとくるものがなかった。

探しているのは昼食だったのだが、冷蔵スイーツのコーナーもつい見てしまう。
5段構えになっているスイーツの棚の1段をチョコレートケーキが占拠していた。「片手でながらで食べられます」という主旨のPOPが添えられている。

見た途端にチョコレート好き甘いもの好きとしては新発売を見逃せないのでは、という謎の使命感に駆られた。
自分はチョコレートもスイーツも好きだが、普段からこまめに新製品をチェックするようなまめさを持ったようなタイプではない。
今チョコレートを食べたい訳じゃないと明確に認識しているのに、頭はこのチョコレートケーキを買うための理由を絞り出そうとしてくる。

自分の頭の中には、素直な心の声(いつだってチョコも甘いものも好きだけど、ジャスト今はチョコケーキ気分じゃないっす。あと今日は無駄遣いしたい気分でもないです。)と、よくわからない小人の声(このチョコケーキを買いたいです。ここで出会ったもの何かのご縁だし、新製品を食べて家族や友だちとの会話のきっかけになるかもしれないし、お腹も膨れるからお昼の代わりにもなります!)が響くことがある。
あとは理性の声もあって、「今チョコ食べたい気分じゃないのに買うのは無駄なカロリー摂取で無駄遣いです。浪費をしたくないんだから今日は買わないのが正しいです」みたいな発言をしていた。

この小人が曲者だ。本来のその時の自分はチョコレートケーキなんて食べたい気分じゃなかったのに、見かけた途端になんだか欲しくなってしまって食べたいような気持ちにもなってしまったのだ。

意識して過ごしてみるとこういうことは非常によくある。かわいい雑貨や話題になっていたお菓子などを見るとなんだか買わないといけないような気持ちに陥ってしまい自分の中で理由づけが始まる。
本当に欲しいものや必要なものは広告などを見る前に自分で探しに行っているはずなので、浪費を防ぎたい時は情報をシャットダウンするのが手っ取り早そうだ。

ちなみに、結局お昼は家にあるもので適当に済ませたのだが、同じくコンビニの冷蔵コーナーにずらっと並んでいたびわゼリーの誘惑に負けてしまい、お昼のデザートにはゼリーが追加された。

くだんのチョコケーキと比較しても高いのに。
でも心の声が食べたがってたからいいか。

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