2021年度 聖路加国際大学 看護学部 一般選抜 A方式 二次試験 小論文 模範解答
問題1
①自動 ②熟慮 ➂児童 ④熟慮 ⑤自動 ⑥自動
問題2
②
問題3
電車での通学途中において私が電車の座席に座っている際、目の前に高齢者が立つことがある。そこで私は、自分が座っている席を譲るために高齢者に対して声をかけるべきかどうかについて、いつも考えてしまっていた。つまり、私の目の前に立つ人を私の判断で高齢者であると断じてよいのかどうかや、昨今の高齢者は健康な人も多く、高齢者だからというだけで席を譲ることは失礼に当たらないかなどについて考えていた。その結果、私が考え込んでいるあいだに、当の高齢者は別な席に座ったり、電車を降りてしまったりするため、私が何も行動を起こせなかったことに対して失敗したと後悔することが多かった。
そこで、電車において自分の前に人が立てば、高齢者であるという認識を自分が得た瞬間に声をかけるようにするようにした。その際、席を譲る申し出を受ける人もあれば、受けない人もいた。しかし、熟慮システムに従って自分の中で考え込み、何も行動を起こすことができないままでいるよりも、自動システムのように直観的に行動するほうが、結果として高齢者に配慮することになる点で優れていると考える。それゆえ、自分の前に立つ高齢者にはすぐに声をかけるようになった。(498字)