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2021 立教大学 自由選抜入試 異文化コミュニケーション学部 小論文 模範解答


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問1 200字程度

現代における国家間の対立には、利己性を克服しつつ国家に属している個人が、文明化された国民国家という枠内で制度に則って国家のために奉仕するという洗練された行為が必要である一方で、そうした国家同士の対立は、圧倒的に利己的にふるまい、互いに自身の生損や利益を主張しあい、そのためにはどんな行動をしてもよいという野蛮な事態でもあり、文明的なものとプリミティブなものが表裏一体になっているということ。(195字)

 

問2 200字程度

筆者は、コロナ問題の解決には、国民国家のレベルを超えた連帯が必要であって、そうした連帯がありえないという現在の状況を克服しなければならないと考えている。いいかえれば、この問題は、ひとつの国のなかで解決できるものではなく、地球的なレベルにおける国際的な協調によって解決されることを目指すべきなのである。それゆえ筆者は、コロナ問題が「○○ファースト」を終わらせ、地球レベルの連帯が実現する第一歩になる可能性に期待を寄せている。(211字)

 

問3 600字程度

私は、コロナ問題の解決には国際的な連携と協力が欠かせないという筆者の考えに賛成する。ここでは、そのための具体策について検討していく。はじめに、コロナウイルスのような感染力が強い新たな病原体に対しては、国ごとに治療や感染予防をするだけでは十分な効果は得られない。したがって、国家という枠組みにとらわれない対策が求められる。
そのような対策のひとつとして、たとえば、感染拡大の防止や迅速な治療のための医療体制の整備が挙げられる。医療サービスの地域格差を是正するために、先進国が途上国へ積極的に支援を実施し、感染の有無が容易に検査でき、感染した場合にも十分な治療がおこなえるといった医療技術および資源が、世界のどの地域にも行き渡るようにしなければならない。
さらに、ワクチンの公平なアクセスを確保し、すべての人々が無償で摂取できるようにする必要がある。そのためには、ワクチンの配分を話し合う国際枠組みが欠かせない。
こうした取り組みは、二国間で取り決められることもあるが、世界保健機関や国連児童基金といった国際的な機関を通じて支援するほうが、より多くの国を巻き込むことになるため、効果的である。国際的に統一されたガイドラインを作成し、経済的、社会的活動が停滞している国や地域を支援し、国境の垣根を越えて世界全体で連携していく必要があると考える。(566字)

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