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2024年度 白百合女子大学 人間総合学部 初等教育学科 自己推薦入試 小論文 模範解答


2024 年度 白百合女子大学 人間総合学部 初等教育 自己推薦入試 模範解答
問1
 
 問題文では、子どもがスマホを持つべき時期が話題となっている。まずA 論は、小学生がスマホを持つ例を提示している。親の考えでは、子どものうちにデジタル機器に慣れた方が良いという。じっさいスマホは、学習やスポーツ系動画の視聴により、それら能力の向上に役立ったり、連絡ツールとして子どもの安全に寄与したりしている。しかし、SNS や動画視聴時間の長さと学力に負の相関が指摘され、視力の低下も危惧されている。次にB 論は、中学生からスマホを持つ子どもの例を提示している。親は判断力が育つ中学生の時期にスマホを持たせるべきだという。たしかに、勉学や子どもの安全確認への有用性から中学校でもスマホの持ち込みが許可されている。しかし、生徒の監視や保管等による学校の負担の増加、ネットいじめの深刻さが叫ばれている。まとめとして、ゲーム障害やネット依存が指摘され、スマホ使用のルール設定を親子で行う必要性が述べられている。(397 字)


問2
 子どもにスマホを持たせる時期として、私は中学生が適切であると考える。なぜなら、小学生では、スマホによるメリットよりもデメリットが目立つように思われるからである。たしかに問題文では、小学生へのメリットとして、スポーツ習得等への好影響や見守り機能などが挙げられていた。しかし、小学生には不適切な情報や動画に子どもでも簡単にアクセスできてしまう。たしかにフィルタリング機能は有用だろう。しかし安全のためならスマホである必要はなく、スポーツの動画はテレビで親と見ればよい。それにたいして、中学生でのデメリットとしてネットいじめが挙げられていた。しかし図3は、小学校でもネットいじめが多発していることを示す。したがって、小学生にはスマホを持たせず、中学生からネットリテラシー教育とともにスマホに慣れさせることで、ネットいじめへの対策にもなるだろう。だから、私は中学生からスマホを持たせるべきであると考える。(398 字)

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