2023年度 東京学芸大学 A類 初等教育専攻 国語コース・B類 中等教育専攻 国語コース 学校推薦型選抜 小論文 模範解答
2023 年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 A 類国語コース、B 類国語コース 模範解答
問1
言語習得・言語使用の本質として、課題文では身体の役割、社会性、感情の共有の三点が挙げられている。まず、身体の役割としては、非言語的行動がコミュニケーションにおいて重要な役割を担っている。また、手は読み書きにおいて記憶の促進や読みの深さに影響を与えているし、身体を用いたことばは思考に影響を与えている。次に、社会性については、言語活動の根幹として、他者との相互交渉が挙げられている。乳幼児の言語習得でも保護者との相互交渉がなければ効果が期待できない。最後に、感情の共有にかんしては、人間には本来的に、自分の興味、関心、情動等を他者に伝え、共感されたいという欲望があり、コミュニケーションはその表出であるという。また、感情と認知は切り離せず、言語習得においても、感情の如何によって習得の進度に影響が出る。このように、言語習得・使用の本質は、身体の役割、社会性、感情共有にあるとされる。(390 字)
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