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2019年度 兵庫医科大学 看護学部・リハビリテーション学部 学校推薦型選抜 (専願公募制前期日程) 小論文 模範解答
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図1から、要介護度が上がるにつれて、主な介護者の介護時間も長くなることが分かる。とりわけ、「ほとんど終日」の割合が大きく上昇しており、介護者の負担の増加がうかがわれる。図2では、要介護者と主な介護者がともに75歳以上という、いわゆる「超老老介護」の割合が年々上昇し、平成13年に比べて、平成28年は11.5%も高くなっていることが示されている。
以上を踏まえて、私は、高齢者が高齢者を介護する際の孤立化を避けるべきだと考える。医療の発達や食文化の変化によって平均寿命は年々延びている以上、今後も社会の高齢化が進むことは避けられない。さらに、全国的に核家族化が進んでおり、高齢者夫婦のみで介護をすることになるのもやむをえない。しかし、入浴や移動の介助など、介護者の身体的負担の大きいものもあり、介護者が被介護者とともに怪我をする危険性は高い。また、一日中気を配り続けなければならない心理的負担も相当なものである。そこで、高齢者が孤立しないように、各地域に設置されている地域包括支援センターなどを中心にして、介護だけでなく生活全般に関する情報共有を行ない、地域全体でサポートする環境を行政が積極的に作るべきである。(497字)