2023年度 滋賀医科大学 医学部 医学科 学校推薦型選抜 小論文 模範解答
問Ⅰ
【設問1】
医療人が働くときには、愛の能動的性質としての4つの要素の中で、他者を深く知ろうとする「知」が最も大切だと考える。その理由は大きく二つある。第一に、他者を知ることが他の愛の能動的性質の基盤となっていると考えるからだ。たとえば、課題文においても、人を尊重するには、その人のことを知る必要があるといわれ、その人に対する知がなければ配慮も責任もあてずっぽうに終わると指摘される。つまり、他者を知ることなく、愛するという能動的な活動はできないということである。したがって、患者やその家族を深く理解し、患者や家族の苦しみに寄り添おうとすることによって、初めて愛という能動的な活動が可能になると考える。
第二に、医療人が患者やその家族を深く知り、患者の気持ちや苦しみに寄り添おうとしなければ、医療はたんにケガや病気を治療するだけの作業に成り下がり、患者の痛みや苦しみを緩和するという医療やケアの本質を欠くと考えるからだ。したがって、患者やその家族に対して、医療人がその職務を全うに果たすための基盤には、患者やその家族のことを深く知り、理解しようとする姿勢があることが不可欠だと考える。(484字)
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