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2018年度 兵庫医科大学 看護学部・リハビリテーション学部 学校推薦型選抜 (専願公募制前期日程) 小論文 模範解答

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私が取り上げる問題は老老介護である。これは、介護者と被介護者がともに65歳以上であるケースを指す。老老介護は、肉体的な負担に加えて、一人で介護しつづけなければならないため精神的な負担も大きく、被介護者への虐待に結びついたり、介護者も第三者のサポートが必要な「共倒れ」状態になったりする恐れがある。
 表からも、老老介護が自宅療養の実施を難しくしていることが読み取れる。まず、「自宅で療養できない」と答えた割合は、患者の年齢が上がるにつれて高くなっている。これは、「自宅療養を可能にする条件」として「家族の協力」と「入浴や食事などの介護が受けられるサービス」が上位にあることから、介護に当てられる時間と体力がある家族がいないことが理由であると思われる。
 こうした状況を改善するには、第一に、介護なしで日常生活を営める期間である健康寿命を伸ばすこと、第二に、介護者が負担を一人で抱え込まないように、周囲に協力者を作り、相談できる窓口として地域包括支援センターなどの制度を積極的に活用することが必要である。これらの取り組みを通じて、介護の負担を減らし、誰もが自分らしい暮らしを続けられる社会を実現するべきである。(499字)

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