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2022年度 岡山大学 歯学部 歯学科 学校推薦型選抜 小論文 模範解答

問1.
(1)
女性の化粧品の中にはウォータープルーフと呼ばれる、水や汗、涙などによって化粧が落ちにくい性質や、防水効果をもつものがある。本来であれば、皮膚が水や汗によって濡れると共に落ちることになる化粧が、ウォータプルーフ効果を有する製品を使用することによって、皮膚から化粧が落ちることを防ぐことができる。ウォータープルーフ製品が女性の化粧落ちを防ぐのは、本来は「濡れ」によって落ちる化粧品が、シリコンやシリカといった水に溶解しにくい疎水性を有した化学物質によって作られているからである。

(2)
(b)苦労をせずに多くの利益を得ること

(c)念を入れて、静かに取り扱う様子のこと

(3)
・食べ物を飲み込みにくくなる。
・舌がもつれて話しにくくなる。
・虫歯や歯周病、口内炎などの病気にかかりやすくなる。
・口の中は傷つきやすくなり、口内炎ができる。
・味を感じにくくなり、味覚障害を引き起こす。


(4)

 科学の進歩によってわれわれの生活や文化に確実に好影響を与えてきた側面がたしかにある一方で、科学の進歩によって科学だけでは解決することのできない問題も生じている。たとえば、ヒト胚を用いた遺伝子編集技術が現実に可能となることによって、ヒトの遺伝子に永続的な変容をもたらすことに対する倫理的な問題が生じている。
 したがって、科学の進歩はたんにわれわれにとってのメリットをもたらすだけではなく、進歩した科学技術をいかに用いるべきなのかというわれわれの価値判断が問われることになると考える。それゆえ、科学者のみならず哲学者や宗教家さらには私たち一般市民も含めて、新たな科学技術へのリテラシーを高め、科学の進歩がもたらす新たな課題や問題について広く議論を行うことが肝要だと考える。また、適正な科学技術の運用がなされるように、管理や監視の体制を整備していくことが望ましいと考える。(382字)



問2.


 推薦型選抜試験では、志望理由書の提出や面接試験などが課せられる。したがってこの試験は、将来の志や大学で学ぶ目的などが問われていると考える。それゆえ私が取り組んだことは、試験において審査官である大学の先生方を納得させうるような自身の志や大学における学びの目的を明確にし、自身の決意を理解してもらえるよう努力することである。
 そのために、歯科医を志す私は将来どのような歯科医となるべきなのか、歯科医となって何を成し遂げたいのかについて自身に問うことをしてきた。また、自分の志す歯科医のあり方を考えるために、実際に歯科医の先生方にもお話を伺う活動もしてきた。また、現代ではどのような医療従事者が求められているのかについて知るために、看護師の方による講演を聞きに行ったり、救急介護講習などにも参加したりした。以上の取り組みによって、審査官に私の考えや意志を訴える準備ができたと考える。(387字)

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