2017 奈良県立医科大学 医学部 看護学科 小論文 模範解答 【小論文Ⅰ】

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2017年 奈良県立医科大 医学部看護学科 小論文 模範解答

【小論文Ⅰ】


問1.
資料1から病床数やMRI、CTスキャナーの台数は各国中で一番多いことがわかる。他方で、医師数が各国中6番目に少ない。したがって、日本の特徴は、医療設備は充実しているものの、医師数が十分ではないことである。(99字)

問2.
少子高齢化の傾向が著しく、医療や介護などにおいて高齢者をどのように支えていくかという問題がある。(48字)


問3.
日本の医療水準は高いと言える。なぜなら、病床数やMRI、CTスキャナーの台数は先進国中では日本が最も多く、また、平均寿命も最も高いからである。しかし、医師や看護職員の数が他国に比べると少ない。今後、少子高齢化が進行し、15~64歳までの働き手となる人口の割合も各国より低いことを考えると、医師や看護職員不足から、医療水準の低下につながる恐れがある。したがって、私は今後取り組むべき課題は、医師や看護職員の確保や仕事の効率化であると考える。
まず、大学や専門学校等の入試において医療従事者のための地域枠を設け、将来において地域で活躍する医療従事者を確保するべきだと考える。というのも、⼤学所在都道府県の出身者は、臨床研修修了後、その都道府県に定着する可能性が高いと考えるからだ。こうした施策により、地方や地域の医療従事者の不足を回避できる。
また、仕事の効率化という課題に対しては、AIやIoT技術を導入することが考えられる。たとえば、ウェアラブルデバイスで患者の容体をチェックしたり、ビッグデータを用いたAIによる診断システムを利用したりすることで、正確かつこれまで以上に効率的な医療業務を行うことができるだろう。
少子高齢化が進む日本では、これまでの働き方や医療システムでは、患者に対応できなくなる。したがって、新しい技術や制度を積極的に導入していく必要があると考える。(574字)


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