留置場ってどんなところ?(クレーム対応)
私は警察官時代、留置場で1年半勤務していたことがあります。
その時の体験談です。
是非読んでいってください。
運動の時間
留置場には朝、運動という時間がありました。
「運動」というのは名ばかりで、実際は被疑者が自弁で購入したタバコを吸う時間です。
今は多分、官公庁敷地内は全面禁煙だと思いますので、この運動の時間にタバコを吸わせることはないと思います。
さて、私が留置管理課に異動になる少し前までは、運動の時間に被疑者と一緒に警察官である看守もタバコを吸っていたのが普通だったようです。
もちろん警察官が自分で買ったタバコですよ。
クレーム対応
なぜ、そんなことを知っているかというと、知り合いの先輩たちが監察事案として調査されている真っ最中でした。
つまり、看守が被疑者と一緒にたばこを吸う、ということが何十年も慣習としてまかり通ってきたようです。
しかし、留置場から釈放された被疑者が「規則違反ではないのか」とクレームを入れてきたのです。
それで結局、監察事案としてタバコを吸っていた看守を過去に遡って処分することになりました。
結局この件、該当者があまりにも多いので全員、所属長注意の処分だったそうです。
でも聞くところによると、懲戒処分(戒告)になるか瀬戸際だったらしいです。
懲戒処分というのは一番下の戒告だとしても非常に重い処分なんですよ。
懲戒処分になったらどうなるかは以下の記事を参考にしてください。
交番勤務ってどうなの?④(切符紛失したら?→もちろん捜索です。)|元警察官日本語教師 (note.com)
これ確かに規則違反は規則違反です。
警察官が留置場内でタバコを吸ってはいけないことになっています。
しかし、逮捕された被疑者は運動の時間にタバコを吸えます。
なのに、勤務中とはいえ逮捕されていない警察官はタバコを吸えないというのはどうにもスッキリしない部分がありました。
そもそも規則どころか法律を守れずに逮捕されている被疑者が、警察官の規則違反に苦情を入れるのです。
当時、運動の時間にタバコを吸っている留置人を見て、私はいつもそんなことを考えていましたね。
皆さんはどう思いますか??
今回は以上となります。
お読みいただきありがとうございました。
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