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留置場ってどんなところ?(運動という名の◯◯)

私は警察官時代、留置場で勤務していたことがあります。
その時の体験談です。

是非読んでいってください。



運動場では誰も運動しない


留置人(被疑者、被告人も一部いる)には「運動」という時間がありました。

人権への配慮ですね。

運動部屋は、8畳間くらいの広さで、壁は全て分厚いコンクリートです。

天井までの高さは4,5メートルはあったと思います。

天井には鉄格子がついているだけです。

天井から外気が流入するので、外の空気を吸うことができますし、鉄格子越しに空を見上げることもできるので気分転換にもなります。

雨が降ればそのまま雨が入って来るので、運動部屋は使えません。

この運動の時間は大体1人10分ずつくらい与えられるのですが、運動する者は誰1人いません

実は、この時間はタバコを1人2本吸うことができるのです。

今は官公庁敷地内全面禁煙が当たり前の時代ですから、この運動の時間にタバコを吸うことはできなくなっていると思います。

私が留置場で勤務していた当時はもう15年ほど前なのですが、この運動の時間にタバコが吸えました。

もちろんこの煙草は自弁です。

週に1回、警察署内の売店が扱う煙草やお菓子などの購入申込みが書面でできるのです。

運動場内の被疑者と看守は…


運動に連れていく人数については、最大でも看守の人数プラス1の被疑者です。

つまり看守3人だったら被疑者は4人まで運動場に連れて行けます。

留置場で大暴れしたことがある留置人などの場合は、3対1で連れて行ったりもします。

1対1だと殺されかねませんから。

ライターは看守が持っていてたばこに火をつけてあげます。

被疑者が煙草を吸っている間、看守は一緒に運動場に居て、被疑者の動向を監視します。

動向を監視すると言ってもいつも留置場内で顔を合わせているので、そこまでピリピリして見張っているわけでもなく、被疑者とも普通に会話します。

どんな会話か、って?

面白いテレビや映画の話、街の飲み屋の話、今後や将来の話、事件の見通しや不安(起訴されるかどうか等)が多かったですね。

テレビに関しては、やっぱり仁侠とかツッパリ系の人間の活躍が好きな留置人が多かったです。

自分の被疑事実を熱弁を振るって否定する者もたまにいます。

看守は捜査しないので、我々に言われてもしょうがないんですけどね。

今回は以上となります。
お読みいただきありがとうございました。

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元警察官日本語教師
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