見出し画像

警察官の仕事ってどうなの?(ミウラーマンと独身寮)

私の一年後輩にミウラーマンと呼ばれていた警察官がいました。

彼の独身寮の生活の話です。

ぜひお読みください。



ミウラーマンってこんな感じ


私の1年後輩に三浦という奴がいました。

署内でミウラーマンと呼ばれるようになった経緯については以前の記事を参考にしてください。

背がとても低いのですが、大学までレスリングをやっていたので筋骨隆々です。

この三浦はボッーとした奴で何を話しかけてもまともに答えることができません。

どうやって採用試験の面接に通ったのかも不思議なくらいです。

警察学校は体力さえあればどうにでもなるのですが、警察官で現場に出ると人と話す能力が求められます。

人とまともに話すことができない三浦では警察の仕事はどうにも厳しいのではないかと皆が感じていましたね。

そんな三浦の上司は50代の巡査部長でした。

曰く「俺も30年、色々な新人を教えてきたけど三浦と一緒に当直した毎日は忘れられない。」と言わしめるほどでした。

この三浦は小さくて、イカツイ見た目の割にコンピューターが好きで、寮の部屋にインターネットの回線を契約していました。

私は警察の独身寮に2年いましたが、部屋でインターネットの回線を契約したのを見たのはこの三浦1人だけです。

「プライバシーを重視するので失礼します。」


さて、三浦が部屋にインターネットの回線をつけたのを聞きつけて数名の先輩や私が三浦の部屋に突撃しました。

しかし、ドアから顔だけ出して全く入れてくれません。

「僕はプライバシーを尊重するので失礼します。」と、初めてまともな受け答えをしてドアを閉められました。

三浦がまともな受け答えをしたのも初めてでしたが、警察の独身寮で部屋に入れてもらえないというのも初めてでしたね。

独身寮は個室とはいえ、集団生活の延長なので、先輩の立場からしたら後輩のプライバシーなんて存在しません。

後輩の部屋だけではなく、仲良くなった先輩の部屋にも普通に出入りします。

気づいたら1つの部屋に5,6人溜まってる時もあります。

しかし、超口下手な三浦が自身のプライバシーを守ろうと頑張って喋ったのです。

これはよほどのことだ、と先輩も引き下がりました。

三浦の部屋に何があったのか、誰も三浦の部屋に入ったことがないので謎のままです。

今回は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

元警察官日本語教師
もしサポートをいただけた場合はクリエーターとして皆さんに恩返しできるように一層努力いたします!