「アメトーク」が面白くなったのは、フォロワーシップ経営のおかげ?
こんにちは。Polarisで遊軍*を担当しているカナコです。
Polarisの役員であり創業者(ファウンダー)の望美さんが、脈々とPolarisの今昔物語を語っていく中、全く違う視点で記事を書いてみることになりました。
というのも、これは気になる、というネタがあったものでして。
勝手ながら、人気バラエティ番組とPolarisの組織運営を紐づけたお話をさせていただきます。
「アメトーーク」って最近どうなの?
今年で17年目を迎える国民的バラエティ(だと信じている)、アメトーーク。
MCが一人になっても、無観客になっても、リモート収録でも、SNSでの評判も良く、絶好調だそうです。
看板芸人を失っても、映画のようにウィルスにおびえる日々が来ても、柔軟に対応して、好評を博す理由はどこにあるのでしょうか。
そもそも、アメトーークが築いたバラエティテンプレートが、テーマを絞ったトークをひな壇芸人とMC・ゲストの掛け合いで視聴者を楽しませていく「括りトーク」。
アメトークが団体芸、つまりチーム戦であると言われる所以です。
かつて、アメトーークに登場する芸人たちは、チームとして、リーダーであるMCの求心力に引っ張られながら精一杯のネタを提供してきました。
ただ、「リーダー」VS「チームメンバー」という構図が否めず、いかにリーダーにハマるトークを展開できるかがポイントになっていた気がします。
それが、諸事情でMCがホトちゃん(番組MCである「雨上がり決死隊」の一人、蛍原徹の愛称)一人になって以降、アメトーークという番組自体を守ろうとする、一つのチームになっていったように見えます。求心力がなくなったリーダーの元で、とてつもなく自由にトークは展開し、慣れない芸人が、どうにもオチを回収できなくなると、中堅芸人がサポートしていく――。チームメンバーがリーダーを想うあまり積極的に動き過ぎてフリーズした際には、リーダーであるMCホトちゃん自らがオチに飛び込んでいくことも。
こうして、メンバー一人ひとりが個性を大事にして、失敗を恐れず何度も挑戦する様が、17年目を迎えた今、新しいカタチとして人々の興味をひいているのではないかと思うのです。
そして、勝手ながら、その様子に「フォロワーシップ」の片鱗を感じずにはいられませんでした。
「フォロワーシップ」って何?
さて、突然「フォロワーシップ」…という単語を放り込んでしまいましたが、ここから急に組織運営の話になります。
人が集まって何かをしようと目的を持つ際、集団をまとめて引っ張っていく人が「リーダー」と呼ばれ、その力を遺憾なく出すことを「リーダーシップを発揮する」などと言います。
一方で、リーダーではない人たち(フォロワー)が、主体的に個々の力を発揮して、目的を成し遂げようと動き、成果につなげようとすることをフォロワーシップと言います。
フォロワーシップの提唱者である米国カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の調査によると、組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は1~2割である一方、「フォロワー」が及ぼす影響力は8~9割になるのだそうです。
※もっと詳しくその内容を知りたい方は、検索をお願いします。
そして、最近のアメトーークで、ひな壇芸人が一丸になってホトちゃんを助けようと奮闘している姿は、まさにフォロワーシップが発揮されている様であり、そのために、過去にない面白さが出ているのではないかと思うのです。
Polarisのフォロワーシップ経営
さて、Polarisは現在、「フォロワーシップ経営」という組織運営の方針を打ち立てて、事業を進めています。
そのきっかけは4年前の代表を交代で、未来志向の吟遊詩人型創業者から無味無臭の爽やかな二代目へと世間様への「顔」を挿げ替えました。
※この経緯に関する詳細はこちらのnoteをご覧ください。
『2代目代表は「無味無臭」がいいー。組織の新陳代謝。』
創業者のビジョンや使命感はそう遠くない未来の、実現できそうでできなさそうな、でも「できたら私たちすごいよね」という夢があり、やりがいを感じられそうなもので、多くの人を惹きつけました。まさに、リーダーシップで道なき道を切り開いてきた開拓者に、自分の可能性を託して見たくなったのでした。
ただ一方で、リーダーが見せてくれるビジョンに対して、関わる人は、背伸びして、頑張って、泥臭いところは隠してやり切らなければならない気がして、等身大でいられないもどかしさがあったかもしれません。
そこに、二代目と共に現れた「フォロワーシップ経営」というフレーズ。
Polarisの二代目代表は、ホトちゃん的な絶妙な「隙」を持ち合わせ、ひな壇芸人ならぬ、Polarisに関わる人々が、「ここは私がやりましょう」「こうしてみたらどうでしょう?」と伸び伸びと羽を広げて関わりたくなる場を作っていくのです。
(時には代表の自虐的な体当たりで場が和んだり??)
実はこれこそ、創業者が目指していた、仕事軸のフラットなコミュニティであるPolarisの姿。(この変化を見据えての代表交代劇をする創業者は、「さすが!」)
それぞれが自分の得意分野を活かしつつ、ひとりじゃないから時代の変化に柔軟に対応できる――。まさに、今のアメトーークに通じるものがありませんか??
これから先のPolarisは、プラットフォームに多様な人が積極的に関わりたくなる、新しいカタチで、過去にない面白さ(?)につながっていく…かもしれません。
アメトーークのように逞しく、多くの人に笑顔を届けられる日を目指して……!
そんなPolarisよりお知らせです。
9月16日より『職住近接時代のサードプレイス型コミュニティのつくり方』というオンライン講座を開催します。サードプレイスやコミュニティの概念的なお話とその変化はもちろん、Polarisが実際に運営しているシェアオフィス内のコミュニティの事例や、「コミュニティマネージャー」など、その「場」を守る人材の募集や育成、チームによる運営、振り返りの手法など、「あり方と方法論」をお話できたらと思っております。
話題の創業者市川と、無味無臭な2代目も登場しますので、ご興味がありましたらぜひご参加ください。