場に蓄積された愛着|事務所移転
市川望美です。
2月に入り、いよいよ引っ越し作業が本格化。新cococi×co-baは、沢山の人が「DIT」に参加してくれ、とても快適で心地よく、工夫と愛にあふれた場となりました。
*(DIT=Do it Together :KUMIKI PROJECTさんによる空間づくりワークショップ)
現cocociは、大きな荷物の運び出し、不用品の処分が終わって、すっかり空っぽに。何にもなかった10年前の景色が再現され、新旧代表2人で感慨深くその場にいました。(上:2011年7月のcococi 下:2021年2月のcococi)
私たちPolarisは、わざわざどこかに行かなくても実現できる働き方をしているけれど、「リアルな場」を持つことに対してはとても深い思いがあります。それってなんでなんだろなあ・・と改めて考えてみたけれど、それは「様々な人の体験の蓄積を五感で感じることができるから」なのかなと思いました。・・簡単に言うと「居場所」になるからってことなんだろうけど。
目的のためだけに行く場所だと、自分がしたことは覚えていても、それ以外のことは流れて行ってしまう。でも、「常設の場」であるということは、そこにいろんなものをとどめることができる。常にそこに経験や記憶が蓄積されていくし、それが共有の場であれば、誰かが過ごした痕跡も残っていく。その中に身を置くことは、なんとなく安心感があるのです。
外から戻ってきたとき、みんな帰っていたとしても、部屋がほんのり暖かくて、さっきまで誰かがそこに「居た」ことを感じられる。ふと机の上を見ると、誰かのやりかけの資料やメモがあって、その仕事ぶりや存在を感じたり。
これらのエピソードは何気ないもので、日々どんどん流れ去ってしまうものではあるけれど、でも確実に、たとえ私たちが忘れ去ったとしても、場に蓄積され、その場の空気感や文化として育っていく。
私たちPolarisは、そこに「子どもたち」も存在していて、彼らの日常や成長も、風景として刻まれていきました。あの頃あの子たち、あんなふうに過ごしていたなあとか、このおもちゃはあの子が使ってたやつだなあとか、懐かしく思い出せる風景がたくさんあります。彼らにとっても、cocociは居場所でした。
(この子たちも、一番上の世代は4月から大学生です)
(お泊り会もやりました)
(ももりんとこうちゃん!)
さて、新しい場には、どんなものが蓄積されていくんだろう?
とっても楽しみです。
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