市川望美です。
今は人前でお話する機会や、こんな風に言葉をつづる機会がとても多いけど、会社員だった頃は、人前で話すことだとか、ブログやSNSで発信することなんて全然していなかった。でも、2002年に第1子を出産した頃から楽天ブログのようなサービスが一般的に使われ始め、私の周囲にも子育て記録的にブログを書いている人が多かったので、2003年10月から書き始めました。
今よりももっと、プライベートなことだとか、新しい世界で出会ったことへの興奮だとか、言語化できないぐらぐらとか満載で、初々しい自分の様子が照れ臭くもあるのだけど、過ぎ去った時間は、色々なことを教えてくれるので、折に触れて読み返したりしています。
今日は、2012年の私のブログから。
過去の私は、どれも今の私とちょっと違うようで、でも全部やっぱり私につながっていた。
初めて友達とつながる喜びを知った17歳の私。
「つながる」ということは、お互いに影響を与え合う中で紡がれていく、ということを初めて実感する。何かをする、されるという関係でなく、関係しあうということ。持続的なもの。その感激、感動が、いまの私に力を与えている。今の私も、とっても大切にしている。喜びを得られるもの。
就活中の私にとって、「紺色のスーツ」はきっと、自分でものを考えない事への警鐘であり、「お前はものを考えなくていいのだ」という人への反発。これを着ておけばとりあえずOK みたいな感覚は、当時の私にとって、到底受け入れがたいことだった。
それも今でも変わらない。
「そのくらいのことやってあげればいいじゃない」と言われようと、実際そのほうが速かろうと、私が行きたい場所はそこじゃない。
母になって感じた、『誰にも期待されないさみしさと、誰かの期待にこたえないでいい気楽さ』は、Polarisの代表を交代したときの気持ちにもつながる。創業から抱えてきたPolarisの代表という役割を手放し、組織が新しい推進力を得ること、私自身も新しい何かを獲得するために大学院へ進んだ。
その時のある種の喪失感と爽快感は、産後の私の気持ちに似ていた。
大切なことは、形を変えて何度でも現れる。
その時見えていなくても、何かを感じ取って動いていけば徐々に表れる。
暗闇の中で見えなかったとしても、存在していないわけじゃない。
過去の自分に見えていたことは、私に今もう一度見るべきことを教えてくれるなあ。
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