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正しい日本語とは?~子どもの“てにをは”を脳内修正した日々のこと

子どもは2歳半くらいを過ぎてから、爆発的に言葉が出てくるようになったりします。

「ブーブー」「(信号が)あか!」と単語のみで話していたのが、「青い色のブーブー、来たよ!」「信号が赤だから、止まれだね!」と急に二語文・三語文を話し始めます。

それまで、親やまわりの人から話しかけられたり、絵本を読んでもらったりして蓄積され続けた言葉が、ダムが決壊するかのようにあふれ出す瞬間なのかな~と思ったり。

そんなわが家の娘・息子たちも、2歳半を過ぎてから急激に話し始めるようになりました。

脳内で朱書きする日々の始まり

第一子の娘が二語文・三語文を話し始めたときは、すごく感動しました。人間はこうやって言語を自然に獲得していくのか!と驚きでいっぱいに。

一方で、娘が3歳を過ぎたくらいから、私の中で大混乱期が到来しました。

え?何が混乱するの?という感じですよね。娘は女の子らしく、たくさんの言葉を使ってコミュニケーションを図ろうとしてくれます。

「〇〇ちゃんが、今日会ったの。何してあそぼうって話して、みんなに折り紙しようって。とっても楽しかったよ!」

おお!園でそんな遊びをしただな~と思う一方で、私の脳内で「〇〇ちゃん“に”、今日会ったの」「みんな“で” or みんな“が” 折り紙しようって」と即座に朱書きが入ります。

これまで編集とともに校正に携わってきて職業病のせいなのか、一時が万事こんな感じ。娘とコミュニケーションが取れるのが嬉しい一方で、未完成の“てにおは”を繰り出されては、毎日脳内で修正をする日々でした。

これが正直、結構疲れました。常に言葉が脳内で自動的に朱書きされては、正しい「てにをは」を探し始めるので、常に頭がフル回転。

これが『呪術廻戦』の五条先生だったら、反転術式で自動的に脳を蘇らせるんだろうなと思ったり……私も無下限術式の使い手だったらよかったのになー(妄想)

呪術廻戦 五条悟先生

冗談はさておき。もちろん、娘には「“〇〇ちゃんが”じゃなくて、“○○ちゃんに”でしょ」と、いちいち修正したりはしません。

自然に覚えていくだろうし、何より細かく指摘されて、話すこと=コミュニケーションをとることが嫌になっては元も子もないので。

ただ、さりげなく娘の話を復唱するときに、「〇〇ちゃん“に”、今日会ったんだねー」と言い換えたりしていました。

娘が成長していくと、この“てにおは”問題は自然になくなりました。振り返れば、私のあの疲労感もなんだったのかなーと思うくらいです。

天与呪縛!? 息子のこだわりは遺伝か?

そして、現在 2歳半を過ぎた息子。彼も同じように“てにおは”問題を持ってくるのかと思いきや、娘のときにはなかった別の問題?が勃発。

それは、息子が「今、赤いブーブーが通ったね!」と言って、私が「車が通ったね~」と返したら、「ちぃがぁあああああう(違う)!赤いブーブーが通ったね!!」と抗議し、自分が描写したとおりに私が言うまで、めっちゃ主張され続けます。

え、これは何の呪い?と思いつつ、これも一事が万事こんな感じ。なので、息子に言葉を返すときは、慎重に彼の言葉を聞き、その通りの言葉を交えながら返すようにしています。

夫からは「ふふ、遺伝だね!」と楽しそうに言われましたが、こんな天与呪縛を背負わなくてもいいんじゃない?と思ったり。

今後息子が成長しながら、言葉とどんなふうにかかわっていくのかが楽しみでもあり、少し恐怖な今日このごろです。

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