海でも活動するアスレティックトレーナー(カツオノエボシ騒動)2022初夏
7月上旬にはめずらしく湘南エリアでは『カツオノエボシ』が沢山漂着しているというニュースが話題になっていた。
アウトドアスポーツイベント救護
さまざまなスポーツイベント安全管理を担当するPolar Bear Trainer'sTeam(白くま隊)その専門分野はアウトドアスポーツです。山ではトレイルランニングやマウンテンバイク、都市型イベントではロードバイクやマラソン、そして海ではウインドサーフィンやSUPにオープンウォータースイムなどどんな環境でも活動出来るアスレティックトレーナーがリスク管理アドバイスや当日の救護担当をしています。
カツオノエボシとは
電気クラゲと言われるカツオノエボシとはクラゲとは違う生き物です。ヒドロ虫という生き物が集まっている群体とのこと(詳しくなくてゴメンナサイ)クラゲと同じように長い触手に毒があるそうです。何と触手は50mぐらいになることも!!!
泳ぐという機能はついてないのか、波の流れと風に吹かれて移動してきます。海岸に打ち上げられたカツオノエボシにも要注意です。きれいな風船のように見えても触手には猛毒です。間違っても触らないように!!
オープンウォータースイムイベント救護
毎年7月初旬に開催されている大会ですので今年は梅雨明けで晴れて気持ちいいですね!そんな話題をするはずでしたが、大会一週前ぐらいからカツオノエボシどうするか問題。。風向き次第でぷかぷか吹かれてくるので仕方なしという結論でした。海水浴場なども注意喚起はされていますが遊泳禁止ではないという状況です。大会当日現地にいったら最初にするのが海岸のカツオノエボシ拾いです。こんなにいるのかという現実と直面しました。浜辺に救護所を設置して、大会の無事を祈りながら海上で救助をして下さるライフセーバーと打ち合わせです。
刺された時の症状
結局刺されたのか?と聞かれましたら 答えはYes!!
お昼過ぎて風が強くなってきたところで泳いでる選手から被害情報が続出です。レース中に刺されたことが原因でリタイアする選手もいました。腕や首背中に足、巻きつかれるような感じという証言もあり。なんとも恐ろしいです。
刺された時はしびれるような強い痛みがあり患部は赤く腫れています。時間が経過しても痛みや発熱が続くケースもあるそうです。一番厄介なのはアナフィラキシーショック(アレルギー反応)を起こす場合があることです。
アナフィラキシーショックとは
蜂・食べ物・薬などで起こるアレルギー反応で蜂などでは一度刺されると毒に対して抗体が出来てしまいアナフィラキシーショックを起こす場合があります。症状として蕁麻疹・血圧低下・呼吸困難感がありますが呼吸困難なだけではなく窒息して命に関わる場合があり疑われる場合は緊急搬送の必要があります。カツオノエボシについても痛いだけでは命の危険性がないですがアナフィラキシーショックの症状を確認することが重要です。
救護対応について
カツオノエボシに刺された場合は真水を掛けると刺激して毒が出るので海水で流す程度とのことです。実際に刺された患部を見ると人間の血管が透けて見えるような触手が残っている場合もありました。処置する場合には素手で触らないように注意です。赤く炎症反応もありましたのでアイシングするように氷を提供していました。泳いでいた選手の中にはカツオノエボシに刺されながら波打ち際まで来て倒れるという選手もいました。詳細はここでは公開しませんが緊急搬送となりました。
波打ち際には岩場もあったりと足を切ってします選手も多くいましたが、カツオノエボシのように命に関わる事例でないならば問題なし!!
全天候型アスレティックトレーナー
山でも海でも湖でも
暑くても寒くても 雨でも風でも
雷は運動中止ですが。
アウトドアスポーツという性質上、さまざまな環境の影響は受け続けます。
動植物や海洋生物もその一部です。
これからもどんな環境でも活動出来るアスレティックトレーナーとして活動して行きます。スポーツ環境が少しでも安全になりますように!
カツオノエボシご注意下さーい!!