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社会と向き合うアスレティックトレーナー

アスリートのためのトレーナーなのか?

  アスレティックトレーナーと言うと競技力が高い特別なアスリートをサポートする専門家と表現されることが多い。実際にプロスポーツ選手やオリンピックを目指すアスリートを支援したいと言うトレーナーも多い。しかしその知識や技術といった知見はもっと広く社会で役に立つ内容が沢山あります。指導の対象者はスポーツ愛好家や部活動・フィットネス・高齢者・ダンサー・音楽家など身体をアクティブに使う人々を中心に幅広くなってきているのが実際です。


職業的に成立させるには

 アスレティックトレーナーのような比較的新しい職業は独立開業すればすぐに仕事が来るというわけではなくクライアントを開拓していく必要があります。仕事として成立するためのポイントはシンプルで「困っている人を手助けすること」社会の中で困っている人にこんな事出来ますよーと提案して手助けをする、その見返りで賃金を頂くこと。これが仕事を成立させるシンプルな仕組みです。言い換えれば社会の中に潜在する課題を抽出して解決することが職業として成立するために必要です。これは社会貢献することが必要ということになります。

スポーツ界は狭い世界

 「世の中狭いですねー」なんて世の中分かった顔していう業界人はどこの世界にもいますがスポーツの世界にも多いです。いつも思うのが世の中狭いのではなくスポーツという世界が狭いのです。スポーツを専門とする人たちは生きている世界が狭いということかもしれません。スポーツ界というのは特殊な特別な世界で社会との接点は少ないように思います。アスレティックトレーナーの教育も体育会部活動やクラブチームなどで実習を行うため、「社会との関りの中で自分が専門家として何をすることが出来るのか?」考える機会も少なくなりがちです。そうすると自分の好きを仕事に夢を叶えるといった自己実現思考の職業人になってしまいます。

社会と向き合うアスレティックトレーナー

 こんな状況を変えていくには教育から変えていくことが必要だと思っています。専門的な知識・技術・経験に偏ることなく、スポーツという狭い世界から飛び出た経験も必要かもしれません。せめてスポーツを通じて社会をみるといった社会的影響について考えてみること。専門的な能力ばかりを向上させたからといって社会貢献出来る職業になるとは限りません。

学外での活動は社会に近い

 学生さんにとっては学外での活動は社会と向き合う機会です。だからこそ白くま隊では学生インターンを受け入れながら活動しています。民間のトレーナー教育機関として学校の教室では経験出来ないことが沢山あり、経験からしか学べないことも多くあります。所属先から飛び出して「どんな環境でも活動出来るトレーナー」が増えて社会に貢献出来ることを目指して活動をしていきます。



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