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AIの現在の立ち位置をハイスピードエトワールに感じた話

注意と書き出し

※ネタバレ注意ですので、アニメ見てない方にはお奨めしかねます……

……ということで(意味不明)、そのまま翌日丸一日仕事やら雑用しながら全話見ました! ちなみにこの作品の原画は藤真拓哉さん。

(そういえば、こういう原作を描く方でずっとフォローをしているのは藤真さんと八重樫南さん、あと以前から仲良くして下さっている統月剛さんの三名ですねぇ……)

で、感想。

 昨日そのまま勢いで感想をだらだら書いたものの、見直したらひどい文章(いわゆるオタク早口文章)。そんなグズグズな感想としては、
・絵は良い(それは原画が好きなので以下略)
 ただ、アニメになって動いているのを見ていると違和感が強過ぎてきつい。(作画が完全3Dだからというのもあるらしいので、やはりアニメーターさんたちの手描……今の時代だとコスト的に無理ですよねー。残念。
・設定に突っ込みどころが多い
(オーバーテイク!とかMFゴーストなど最近のクルマ系アニメやサイバーフォーミュラ、ワイルドスピードとかのパクりっぽさとか、スポンサー(協力企業?)に気を遣いすぎてロゴが目立ち過ぎとか、なぜレース舞台もスポンサードも応援席も日本基準なのか?とか、化石燃料はもう無くて次世代燃料&AI搭載マシン(要するにEV)という話の割にまだパドルシフト?マニュアル車って何?雷一発でサーキット全部のシステム死ぬの!?500km/hオーバーから急停止なのになぜレーサーもマシンも何事もないの?とか……)
 レース部分(レギュレーション)の設定は細かいところまで出来ていて良い(ようだが、一般人には分からないよコレ的な残念さはある。あと、細かい所やレース内容はやはり変(←元国内B級))。
・ストーリーはとても良かった。
(前半のグズグズな話に我慢して見てたら後半は、という意味も多少ある)
……という所ですね。
(ひどい文章なのは大して変わってない気がする)

で、搭載されているAIの話。

 運転AIの進化の結論(アニメ内での話ですが、現時点での、と言っても良い)がロボット三原則に縛られるというベタな落ち。ただし、ストーリーの一部としての締まりや納まりは悪くないし、ドライバー(人間)があって成り立つAIという話は、今の生成AI(という名の機械学習出力)にもつながる話じゃない? ……と感じた訳です。
 
 この部分をもう少し丁寧に噛み砕くと──
 完全自動運転(米SAEや運輸省基準のレベル4-5)が可能になっていて、レース中にレーサーが失神したとしてもサーキット走行が可能な運転AI(ただし、憮然レーシングのAI(ami)は特別製という設定らしいけれども)がある時代。だが、その運転AIは人間に対して危害を加えない、人間を守るようにする行動をとる、という「ロボット三原則」に縛られている。だから、AIだけで行うレースでは事故などが起きないかわりにレース順位の変動もなく、成長も発展も新しいものも面白みも無く、やはり人間のドライバーが必要、という話です。
 これは、今の現実世界でも生成AIが急激に発展しているものの、未だに人間が生成物を修正し、コントロールする必要があるのと同じです。どれだけ生成AIが優れた機能を持っていたとしても、人間が指示を出し、受け手の反応や自身の感覚に応じた修正を行うことで、初めて(人間の)役に立つ出力が生まれる訳です。

でも、生成AIへの拒絶感ってあるよね

 生成AIは作者や作家にタダ乗りしている、著作権侵害だ、卑怯だ、人間の仕事を奪う、という意見も多く(特にクリエーター側)、自分も一応物書きの端くれですし極稀にCG絵も描きますから、その感情論は理解できます。もっと言えば、そもそも私たち人間の感覚は本来そういうもの(理解が及ばない便利なものを受け入れるのは難しい)ですしね。スマホの中身が分かんないからガラケーで電話するお年寄りとかあ(以下略
 
 現在、文章を生成するAIではLLMを用い、画像を生成するAIではCheckpointとLoRA(入力はc2iやi2i)を用います。で、皆さんが文章を書く時にはPCやスマホのワープロソフトやメモ帳などを使ってキーボードやタッチ入力で書きますし、絵やイラストは、やはりCGソフトを使い、タブやマウス、スマホなどで描いている訳です。
 ワープロソフトの変換や校正も、CGソフトのレイヤーや定規も便利ですよねー。漢字や用例を覚えなくてもアバウトで良いし、句読点など校正も簡単。描く線も円も綺麗ですし、塗りのグラデーションも乗算・覆い焼きなど画像効果の追加もあれこれとやり直しが簡単。
 「私はデジタルでは書(描)かないから違う!」って方も、やはり自身で紙を漉き、墨や顔料を摺る訳でもなく、売られている多くの筆やペンを用いて、書いては消し、上に更に絵の具を重ね、気に入らないものは簡単に捨てる事ができる。今まで過去の人々が生み出した作品を読み・見て、学び、育てた知識と感性で。
 過去の人々からしたら、同様に「生活の心配も少なく安い費用で作品を作れる上に、我々の作品にタダ乗りしている、卑怯だ」と言われそうですが……と、ここまで云うとかなり意地悪ですよね。
 まあ、私は生成AI反対側も、推進側もどちらも少し極端じゃないかなという気がしています。なにせ、生成AI(自称)は所詮機械学習ですし、あんなのはAIではありませんし、そんなものに目くじら立てる意味すらないんですよ……

話が脱線しつつあるので修正を。

 今のAI(という、実質機械学習とその出力である生成AI)は、まだまだ発展途上であり、人間の指示や管理が重要な役割を果たします。確かに便利なのですが、それほど凄いものでも褒め称えられるものでもなく、あくまでも補助や助けになる存在であり、PCのソフトウェアやスマートフォンのアプリと同様に私たちが使う道具(ツール)の一つとして、私たちが操作し制御し調整する必要があるのです。
 ……というくらいの気楽さで良いと思うんですよ。ツールはどれも頼りすぎは良くないです(パソコンも壊れるし、筆も毛が抜けますし、そもそも人間も壊れますw

そして感想に戻る……?

 アニメを見てて感じたのは、結局、3DフルCGIを使ったこのアニメで「AIが不完全」という結論にたどり着く
 これは意識してないのでしょうが、かなり皮肉が効いているなと言うこと(書いていて失笑してしますが)。それでこの作品が評判良くないのも分かります。なにしろ見る側は感性を持つ人間ですからね……ほんと絵は良いのに……
 
 また、最近ではEDA(自動車の自動制御部分を電子化・電気化している基準で設計すること)SDV(自動車の設計そのものをソフトウェア基準で設計していくこと)が主流だという流れもEV・FCVにはあります。
 
が、実際は車もバイクもまだまだ。今のインジェクション&電子制御が主流の時代ですら純粋な乗り物ではなく、EV・FCVですら対話する必要がある(つまり、エンジンやタイヤにしても運転そのものにしても、人間と乗り物相互のフィードバックが必要な)生き物だと思っています。実際に自身でもどっちも乗っていますし、あちこちで色々携わってますけどね。
 その中で、やはり人間にしかできない事、人間でも出来なくなる事があります(動体視力や判断の衰えなどですかね。だから自分は国内ライセンスを返納しましたが)、それを補うのが現在行われているの制御電気化や電子化です(車の設計手法で云う所のElectonic/Electoronic Architecture )。なんでも流行りの物が良いとは限らないんですよねぇ……(枯れた技術という言い方をしますが、イコールトラブルが少なく安全という意味合いで これ以上仕事の話はいけない
 
 まあ、自分の現役時も実際には結果でしか返してくれなかったけれど、生きている相手のように運転中も話しかけていたので、乗っている車がamiみたいに会話ができて一緒にゲームもできる相手である事が羨ましいとも思ったのが正直なところです。
(同年齢の方々だとナイトライダーのナイト2000的なの、欲しいですよね?)
 
 なお、今は車は既にどれも手元に残っていないし、バイクは親友のガレージで整備中。でも、またバイクに乗って対話しながら峠やサーキットを走りたいと思わせてくれました。こっちには交換したサイレンサーくらいしかないので、それを通して過去に思いを馳せるしか出来ないのが残念だけれども。
 
追記:先日もとある所で話をしてたら、やはりSDVは早すぎるというかソフト屋の押し売りに近いよね、安全側に振らないといけないからE/Eベースだよね的な話が。そりゃテスラとか初期から見てたら事故率と死者数考えると(以下ダメ


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