文系大学生、休学して調理を選択した結果
大学を休学して調理師専門学校へ1年間通った結果、「ほんの少しの自信」と「自分の人生観」について変化がありました。
専門的な勉強を1年間通してしたものの、料理は奥が深いし社会に出て実務経験を積んだわけではないので、調理師免許は持っていますがプロではありません。基礎の基礎を学んだ状態です。しかし、インプットで終わらせてしまうのは勿体無いと考え、友人たちを誘い学びのアウトプットの場として2日間の間借り飲食店営業を行いました。私は料理人を目指して入学したわけではなく、卒業後もそれは変わりませんでしたが、友人と試行錯誤しながら行った経験は私の人生の宝物の一つになりました。周りからは、「わざわざ休学する必要ある?」「調理を勉強してどうするの?何に役立つの?」と言われることもありました。しかし、専門的な知識を短期間でみっちり学べたことや自分達で1から飲食店営業を行い成功させた体験から、自分の選択を正解にする力があるという自信につながりました。受動的に過ごしていては、全て出来なかったことだと思います。
【全日制と夜間制のどちらかで悩む方もいると思うので一応補足です】資格にこだわるなら夜間学校に通うという選択肢もありましたが、全日制に通い放課後同期といろんな店に行って味の感想を言い合ったり、自分達で料理を作りホームパーティをする時間も食を探求するという意味で非常に有意義な時間だったと思います。
また、調理学校に来ていた人のキャリアは人それぞれでした。料理人になりたい人、料理人になる為に仕事を辞めてきた人、調理を海外で働くための手段にしたい人…。中学•高校は大学進学が前提としているいわゆる進学校で過ごしてきた私にとって、ここで出会った人たちの価値観は新鮮で刺激的でした。しかし、調理師学校を卒業して大学3年生として大学に戻ると就職活動をすぐに始め、環境が変化したことで「社会的地位、高収入、安定、大手企業が絶対」という価値観にまた戻ってしまいました。どうしても価値観というのは、周りの環境と同調圧力の影響を簡単に受けてしまうのですね。しばらく就職活動に対して漠然とした不安を常に抱えながら周りの情報に翻弄される苦しい期間でしたが、自分達とは違う道に進んでいる友人を見て、自分の「本当にやりたりたいこと、将来なりたい像」と向き合うことができ、最終的に満足のいく選択に繋がりました。自分の思う「普通の選択(大学進学、大手企業への就職など)」ではない選択をしてきた人たちの考えを知ることで、自分の本当に大事にしたい価値観が見えてくることもあるので、それはそれで大事なことだと思います。あまりにも違って理解ができないこともありましたが…(笑)。
まとまりのない文章ですが、読んで頂きありがとうございます。