IKEAでものめちゃうよお!
こんにちは!あんなです!
最近になってchatGPTなるものに手を出しました。
ごく僅かな情報でも依頼通りにスイスイと、ほんの数秒で文書を作成してしまう、なんと便利なものがこの世に生まれたのだと大変驚きました。
そんなchatGPTに、個性的な文書を依頼すると、これまた大変ユーモラスに文書を作成して頂き、駆け出し物書きとしては言葉通りの「ぐぬぬ」でございます。
「なんだ機械の癖に!」と妬ましく思う私に、
「いつでもお気軽にご相談くださいね!応援しています!」と来るもんだから人としても完全敗北でございました。
負けじと私は書き続けます。
今回は恒例の吞み歩きシリーズです。
最近家の近くでもないけど行けなくない距離にIKEAができた。
インスタグラムのオシャニスタ達の家はIKEAで構成されているらしいと小耳に挟んだ私は、しばらく前から目をつけていた。
どこのIKEAも、それはそれは大きな施設で大変な混雑らしく、土日祝日は並ばなくては行けないほどらしい。
オシャニスタ入門
この度出来たIKEAは、車で40分の距離にある場所に建った。他店舗のIKEAは旅行気分でよっこらせと気合を入れなくては行けない距離にあった為、あのIKEA様があちらから向かって来てくださったと大変喜ばしく思った。
だが近くなった安心感と共に時は過ぎ、堕落に休日を過ごすに限る私の中で、「いつか行きたいあのIKEA」から「いつでもいけるあのIKEA」に変わっただけに過ぎなかった。
休日、朝起きて夕方になるまで同じ姿勢のままただ時が過ぎるのを待つ置き物と化すのが通例で、動かすのは瞼だけである。寝たり、起きたり、時々携帯を見て、また寝たり。
友人から連絡あり瞼を開ける。
「なにしてる?」と聞かれて、ああ本当に今日も何もしていなすぎるなと思いつく。何もしなくていいなんて、至高なのだけれど、何故空虚な気持ちにもなるのだろう。
このまま時が過ぎ夜になればなんだか苦しい気持ちになりそうで「どっか行くなら行くー」と返信。
ドライブの末行き着いたのはあのIKEAであった。いつか行けるだろうIKEAにとうとう来てしまった。
煌々と青と黄色の看板が光っている。ただIKEAと書いてあるだけなのに、何故こんなにも心くすぐるのだろう。前世でIKEAと深い絆があったに違いない。
IKEAはとにかく大きくて広い。
迷路のようになっていて沢山のショールームがあり、子供部屋だったりゲーム部屋だったり書斎だったり、「この部屋まるまるひとつください!」を何度もしたくなる部屋ばかりだ。
どこにこんなお洒落な部屋ばかり考えつく人がいるんだろう。
ひとつひとつの家具も洗練されておりお洒落で、雰囲気も日本らしくない。時々、なんだこれと変なものもあるのが面白い。
盛り上がった私は何故か、手が生えたハートのクッションを二つも買った。
友人も「なんかこれめっちゃお洒落に見えて来たな……」と、私のIKEA愛の勢いに流されていた。
家具ゾーンを回り終わるとレストランが現れた。
IKEAの本拠地スウェーデンらしいメニューが目に留まり、各国ご当地グルメが最近流行りの私は迷わず入店。
IKEA熱が高まっている友人も文句言わず着いて来た。
お盆を持って移動しカウンター越しで注文をする。どうしようと目線を流すとカゴに積んである白ワインを見つけた。小脇に素敵なグラスも置いてある。
このお洒落空間で白ワインが飲めるというの……!?
しかも300ml程の小さな瓶、スウェーデンの寝酒っぽくてしゃれてるわ〜。
勿論購入、もう暗くなった空が見えるテーブルに座った。
私は白ワイン、友人は洋ナシジュースで乾杯。
プラントボールは肉団子のような練り物のような食感で味もそれらに近く、マッシュポテトとラズベリーソースが添えてある。
ひとつひとつは想定内の、ほお、というような味なのだが、それらを合わせて食べると、ほお!?となる。こってりした食感のマッシュポテトともっちりした団子が甘酸っぱいソースで口の中がおしゃれ美味しい!
「あ、合うな〜〜〜」と友人。
運転手の友人には申し訳ない事この上ないが、こちとら白ワインが合いすぎている。こんな小さな瓶じゃ全然足りないわ。
サーモンマリネも、ピクルスソースのような謎ソースが添えてあり、生臭くなくとても美味しかった。
抹茶ティラミスは生クリーム好きにはうってつけの代物で、一口でアラサーの胃が満たされるコスパの良さ。二口で十分満足しこれ以上は無理ランプが脳に点灯。スッと横にスライドし、友人の前に移動させ、気が付くと目の前に戻って来ているのを繰り返す。
この抹茶ティラミスが悪いんじゃない、私達が歳を取りすぎたんだ…………!!
驚くことに絶対スウェーデンの方ですよね?といったカップルや家族連れもポツポツと食事の席についていた。
もはや異国、お手軽海外旅行。
失礼ながら目に入ってしまったのだが、外国の方のお盆には必ずパイケーキが乗っていた。
映画みたいだ。なんて絵になるんだ。
何故私はこんな所で日本人魂発揮して抹茶ティラミスなんて頼んでしまうんだ……。
時間が経つにつれ人もまばらになり、私たちも食事の席を立ちお盆を片付けた。
店内を散歩するように軽く一回りし、お会計をして退店。
暇つぶしには充分すぎる楽しい時間を過ごした。
子供部屋おばさんに進化途中の私にはちょっとした旅行のような新鮮味のある充実感であった。
IKEA熱にのぼせて買ったのは、ヘンテコクッションだけではない。
何故か椅子も買った。23000円もした。
酔いが覚めて家路に着き、懐の大きな傷がじくじくと痛みだし、ディズニーランドに行ったようなものだ、しょうがなかったんだと苦虫を噛み潰した。