#コロナによる影響

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまでにない事態、あるいはこれを機に議論されるべき問題がある。

　一つは健康診断だ。新型コロナウイルスの影響で延期・中止した健康診断は多いだろう。がん検診など、早期発見の大きなチャンスを潰しかねない。

　私が通う大学では、オンライン問診による健康診断に切り替わった。規模は縮小され、来学期の授業の履修に必要な場合や就職活動などで企業に提出する場合を除いて、対面診察は中止となっている。

　また、コロナによって虐待の増加が心配される。「おうち時間」が増えることで、親御さんは子どもと接する時間が増える。外出自粛によってストレスのはけ口が無くなり、子どもに暴言・暴力を振るってしてしまうことも考えられる。

　潜在化した虐待を未然に防ぐ手立てを考えたい。

　コロナ禍による学習遅れへの対応策として、「秋入学」の議論が再燃している。

　この問題は何十年も前から、国の審議会で何度も議論されてきた。

　十分な教育を受けられない期間が半年を超えた。秋入学への移行は大改革となる。大きな変更を迫られるとき、平時には慎重になりがちでも、非常事態下では踏み出しやすい。しかし、さらなる混乱は避けなければならない。また、ポストコロナに向けてやるべきことは山ほどあるはずだ。

　コロナ収束後にこの議論が立ち消えないように配慮する必要がある。