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支援者奢ることなかれ
支援者だからって人を変えることはできません。
奢ってはいけない。
人を変えることはできないし、変えようとすることがおこがましいのです。
放課後デイで職員がよく言います。
「あの子のここが気になる」
「あの子のここを何とかしたい」
「あの子はこうなった方がいい」
子どもにより良く成長してほしいから、課題に目が向きます。
私たちの仕事は、子どもの成長をサポートをすることです。
でも、それは子どもを変えるということなのか?
子どもは成長するから、変わると思ってしまう。
大人だから支援者だから、子どもを変えられると思ってしまう。
だけど、それは本当に変えるということなのか?
本来の子どもの姿は成長しても変わらないと思うのです。
やんちゃな子は根は元気で。
おとなしい子は落ち着いていて。
クールな子はどこか斜に構えていて。
それがその人の性質です。
その人の性質や特性は変えなくてもいいものであってほしい。
それがその人自身だから。
「変わった方がいい」と言うことは、今のあなたはだめなんだと言っているのと同じです。
変えるのはその人自身ではなく、行動のはずです。
人とのコミュニケーションが苦手な子は、大人になっても1人が落ち着くかもしれません。
でも、関わり方の練習はできます。
変わらないといけないと子どものためを思って言っているのだとはわかります。
このままでは子どもが大変な思いをするから、だから、変わった方がいい。心配な所はなくしておきたい、変えておきたい。
だけど、それでは、大人の安心のために今の子ども自身を否定していることになります。
今のその子を見てほしい。
気になる所も含めてその子だと受け止めてほしい。
その子がその子でいることはだめなのでしょうか?
人を変えられるなんて、人を変えようとするなんて、私たちのおごりです。
私たちにできるのは、相手に、行動を少し変えるように伝えることくらいです。
人を変えるなんて大それた力はありません。
人は変えられないのです。
あの人はあの人なのです。
それがあの人なのです。
それを認めた上で、できることをしていくしかないのだと思います。