【経験談】男性第一号の育休取得。取得して得た宝 〜②育児休業等の申請をして〜
●前回のおさらい
第二子を不妊治療の末、授かったは今から10年ほど前の事。
妻のキャリアを尊重したいこと、私の子育てや家族への思いから、
・妻の産休前から私も短時間勤務にする
・妻が復職したら、代わりに私が育児休暇を取得する
という夫婦の結論に至りました。
今回は、私達夫婦の結論を私の会社に伝えた時の出来事です。
●男性が短時間勤務、育児休業取得を申請した時の会社の反応
当時、私は現場の責任者をしていました。
一つのチームを任されたため、部下となる仲間も多くいました。
そんな私が、
・妻の出産前に短時間勤務をとりたいこと(2ヶ月間程度)
・妻の産休明けに半年程度の育児休業をとりたいこと
の2つを上司に対面でご報告しました。
当時、会社で男性育児休暇取得を申請したのは私が初めてでした。
予想してはいましたが、会社側の反応は鈍かったです。
日本社会の現状・大多数であろう古い考え方に直面しました。
「男性なのに何で休みをとるんだ・・・」
「今の現場はどうするんだ。お前自身のキャリアはどうするんだ
・・・」
「おめでとう」や「わかった!子どものためにがんばれ!」
ではなく、
「男性なのに」
という言葉を聞いた私が感じたのは、
寂しさだったと記憶しています。
●「男は仕事、女は家庭」の価値観を持つ上司に触れて
私が感じた寂しさ。
これが、育児休暇を取得する時に感じる「辛さ」なのかな、
本当は感じる必要は無いんだけど、「育休を取ることの後ろめたさ」
につながるのかなと、
社会問題が自分の問題になりました。
男女平等、男性の育児参加、女性の会社での活躍
などなど、メディアでは何年も叫ばれていますが、
企業で働く多くの偉い人の考え方は、「昭和」なんだなと思いました。
これじゃあ、
・子どもが欲しくても生もうと思わない
・男性として育児に参加したくても、会社から受け入れられるか不安
・短期間なら歓迎されるだろうけど、長い期間とるのは躊躇してしまう
と、子どもを産み、育てるという家庭は増えないなーと当事者だからこそ感じました。
●短時間勤務、育児休業取得のためにやったこと
私の申請を会社は受け入れてくれましたが、
それからの態度は阻害されている気分でした。
事務連絡なども、私の前を素通りしていくこともしばしばありました。
それでも、めげるわけにはいかないため、日々の仕事、引き継ぎなど
限られた時間で精一杯仕事はしました。
むしろ、退勤時間が短くなることから、
無駄なことはしない、テキパキするなど、より効率的になった気がします。
苦手だった「任せること」も、
この頃から少しずつできるようになってきました。
上層部は冷たい反応だったけど、一緒に働く仲間は受け入れてくれました。
仲間の温かさには救われました。
「任されること」や「いつも相談する人がいなくなるので自分でやらなきゃいけない」とみんなが思ってくれたことで、
現場のみんなもやる気を出し仕事にしてくれました。
そして、2014年初夏。
私は短時間勤務をスタート。
2014年秋。
男性第一号の育児休業取得。
現場責任者からイクメンパパへと変身を遂げました。
●予告
育児休業スタート。
そこでやったこと。感じたこと。
を綴りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
一人でも男性の育児参加、育休取得の励みになれば嬉しいです。