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娘の盗み

ここ数日、悲しいなと思う出来事が多かった。

長女は小学一年生。
学校で、友達のいないときに、
その友達の引き出しからキラキラした
飾り物(ダイヤのおもちゃ)を取って、
持ってかえってしまった。

友達は、おもちゃとして持ってきていたらしい。

家で、見たことのないおもちゃを見つけ、
娘に聞くと、すごすごととってしまったことを話した。

私はびっくり、そして悲しく虚しく、
怒り、いろんな気持ちがわいた。

娘の一番の宝物を取り上げ、
取られた友達の気持ちを味わわせた。

娘は泣いていた。
私も泣いた。

悲しかった。
人様のものをとるなんて。
友達のいない間に。

泥棒や、と娘に言った。
娘は辛かっただろう。
顔が歪んでいた。
辛い表情をしていた。

それでも、私はこの子の母親だから。
分からせなければいけない。
人の痛み、悲しさを。

これからのこの子のために。

軽い気持ちだったとしても、
盗んだと同じ。

小学一年生でもダメなものはダメ。

長女は我も強く、
キラキラしたものが大好き。
物欲もある。多い。

でも、優しいところもある。
母思いで、小さい子にも優しくできる。

「私はあなたを信じている」と伝えた。

どんなことがあったって、この子の母親。
私が信じてやらねば誰が信じる。

こうやって、鍛えられるんだろう。
まだまだこれからの我が子に。

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