夫が無職、鬱病、家を買う

越えたな、ニノ越えですわ。
「フリーター家を買う」越え!

鬱病なので団体信用保険組めないので、私がローン組みました。
育休中ということで貸してくれる銀行は選べず、でしたが、こんな私でも社会的信用はあるんだなと。
絶叫マシンの頂点へとカタカタ登りつめている時のあの後戻り出来ない緊張感。
誰もがこんな気持ちで判を押すんだな。

しかしながら我が家は、私の実父と同居しているので、父からの援助もあり、私の貯金をはたき、借り入れ1300万なのでそこまでローンのプレッシャーはないかな。父には頭が上がりません。

子供が2人になって、上(2)が小学校上がる頃までには住み替えたいなと思ってはいたけど。どうせ住むなら父も長く新しい家に住んだ方がいいし、私もローン組むなら若い方がいい、保育園上がる前に引っ越した方がいい、夫の社会復帰を待っていても目処が立たず。
探すにもパワー使うし、育休中である程度時間に余裕がある今しかないんじゃないか!って事で探し始めて一ヶ月半で土地を決めてしまいました。

あまりにも早すぎる決断で夫、夫の家族から猛反対をくらうも、夫家族からの援助は一銭も無く直接私に言ってくるわけでもなく。内金100万を払い契約を交わした後なのにぐちぐち言われて本当に解約してしまおうかと思うくらい悩みました。

真逆の価値観

夫の条件はとにかく駅近、駅近で予算以内ならどんな場所だろうが、中古だろうがオッケー。
父は日当たり良好。
私は水害の心配がなく、地盤が強いところ。駅近に越したことは無いけど、線路の音がうるさいところは❌三階建て❌
出来れば私の勤務先である材木屋に木の家を建ててもらいたい。

予算内で3人の希望に沿う物件なんて無く、何に目をつぶって何を優先させるか?
かなりタイトに日程を組み不動産屋何軒か回って実際に物件を見た。寝ている夫を起こし、2歳児、0歳児を引き連れて。
駅近で予算内で見て行くとうちの予算内では私が納得できる土地は無いことにすぐ気付く。もうこれ以上見なくても分かった。
決めた土地は駅から徒歩17分、駅までの道が平坦で広く歩道もしっかりしているし、面白い個人店が多くスーパーなんかも賑わっている。すぐ近くに畑があったり、自然の多い公園もあったり。小学校は目の前だし、中学も徒歩15分。日当たり良好、通風良好。
17分。夫も実際に歩いてまぁ許容範囲だねと納得して、決まり!さっさと値段交渉へ。

半分寝てるような、鬱病でぼーっとした夫。ぼーっとしてるうちに決めちゃえ!って気持ちもあった。
納得していたくせに、予感的中でこのスピード感にやはり付いてきて無かったようで。夫はまだまだ物件を見たかったようだった。「この予算なら中古だったらもっと駅近で買えた!」「俺の家族も反対、友達も反対、みんな猛反対してるのに、それでもぽじりさんはここにするの?」後からぐちぐち言い出した。
うーん、こんなに反対してるのにそれを押し切って決めたのか?私。夫婦なんだからよく話し合ってお互い納得した場所をもう少し探すべきなんじゃないか。でも土地って逃したら同じ場所は二度とない、売れちゃったら終わり、何軒か見たけどここが一番良かった!環境は絶対にいい!17分ってそんなに無し??考えがくるくる廻り堂々巡りを何周した事か。
悩みに悩んで、食事も喉を通らず、眠れず。育児家事も上の空で、とうとうおっぱいが萎れて萎れたおっぱいを吸い続ける娘を見て「あー私母親なんだ、しっかりしないと」
もう信頼できる先輩に相談しかない!親戚のおばと普段からよくしてくれるひとまわり上の姉さんに電話で相談をした。

お二人に相談をして答えはほぼ一緒だった。
「17分なんて遠くない!決めるべき」
そうやって背中を押してもらえて私はやっと迷いなく清々しい気持ちでこの買い物は間違っていないと確信が出来るに至った。
二人に相談しなかったら本当にブレながら、家づくりが苦痛になっていたかもしれない。
下手したらこんな素晴らしい人生のビックチャンスを逃してしまうところだった。手付金の100万も失うところだった。

「人生にはチャンスがある。チャンスを逃したら絶対にダメ」
「ローンは財産だよ。いい土地にいい家を建ててもらいなさい。財産になるんだよ」
「今まで材木屋で一生懸命働いてきたプライドしっかり持って」

私の周りには私の事をよく理解してくれて応援してくれる人がいるんだなぁと再確認。
友人にも相談したり、妹にも話を聞いてもらったり、みんな味方してくれてありがたいなぁと思った。

家を買う。人生で一番大きな買い物、それでいて初めての買い物。夫婦の価値観の違い、親家族、衝突…。
家作りに携わる者としてももの凄くいい経験をさせて貰った。

家の設計もほぼ決まり、あとは家造りを楽しもう!夫には建売では味わえない家造りのプロセスを見ながら夢を膨らませてワクワク出来るっていう最高に贅沢な体験を存分に味わって貰おうじゃないか!と思っている。


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