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#24 震災

lyonの夏は暑いのは日本と変わりませんが、ほとんどのお家にエアコンがないというのがフランスでは当たり前です
多湿ではないもののエアコン無しなのはかなりきついです
そんな暑い夜には散歩して夜景を眺めたり川辺で涼んだりします

あの瞬間

2011年3月11日

×1になった自分は銀座にて生計を立てておりまして
銀座にも慣れてきた冬も終わりのその日
いつもの様に起床
いつもの様に酒を抜く為に長風呂
風呂上がりのその瞬間にそれはくる

記憶ははっきりはしない
でも、揺れでベランダの戸は全開に
集めたそこそこ良いウィスキーを倒さないようにオタオタしながら足踏み
炊飯器は1人パイルドライバー

おさまった頃には部屋はカオス
即座に職場へ連絡するも誰も応答無し

着替えて駅に向かうも全線停止
富士そばは元気に営業

さて、どうしたものかと考えて
とりあえず仕事だし
職場へ向かいたいが…..
自力しかないので自転車で向かうことと決めいざ出発したものの

先々、意外と車は通常通り走行してるし
大騒ぎで余震も頻繁だけれどそこまで被害があるわけじゃないと思っていた

高田馬場を通過したあと
おそらく地盤が緩くなっていたのか
崩れてしまった墓地
九段下会館は天井崩落
信号が機能しないのか神田では渋滞
銀座につくまでに覚えてるのはそれだけ
他にももっと大変なことになっていたはずだけどこれしか今では記憶にない


職場


職場へと到着したものの
当然近くに住んでいる人しかこれていない、社長すら連絡も取れていない

店長「来たの?!どうやって来たの!」

ポイ「自転車しかなかったんで」

店長「え?マジ?バカなの?」

ポイ「えーー」

そんな会話の後に店に来れたのは社長も含め6名

意外と飲食店は通常通り営業してた所が多く、社長も動揺していたのかとりあえず食事へと行くことに

一体どうなるんだこれから
地震でどのくらいの被害なのか
もう一店舗ある店に全員で待機したが
どうしようもないという事で帰れる人は帰宅しようという流れに

ただ一人来ていたホステスを自転車で二人乗りしてそう遠くない自宅に送り
ポイも2時間かけて自宅へと帰りました

この時、確証はありませんが
ポイは被爆していたと思います
福島原発の爆発により飛散した放射性物質は風の流れにより東京まで流れていたと後に聞いています

帰宅後、甲状腺が腫れ上がり
病院に通いますが診断は原因不明
2週間ほど38℃ほどの発熱
発熱後に検査するも原因不明
その後は何もありませんでしたが
時たま心臓が痛くなることがあるくらいでした

震災時は、どこのクラブも臨時閉店だったようです
3日後には通常営業に戻りました



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