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腸で作られるセロトニンの役割とその驚きの働き

「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、脳だけでなく腸でも作られていることをご存じですか?驚くべきことに、体内のセロトニンの約90%は腸で生成されています。しかし、腸で作られたセロトニンは脳には届きません。それでは、一体どんな働きをしているのでしょうか?この記事ではその秘密をエビデンスを交えて詳しく解説します。


腸で作られるセロトニンとは?

腸内のセロトニンは腸壁にある「腸クロム親和性細胞」から分泌されます。これに対し、脳内のセロトニンは主に「脳幹の縫線核」という部位で生成されます。脳と腸は「血液脳関門」というバリアで隔てられており、腸で作られたセロトニンは脳に直接作用することはありません。


腸内セロトニンの主な役割

  1. 腸の運動調節
     腸で作られるセロトニンは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を調節します。食べ物がスムーズに消化管を移動するように助け、便秘や下痢の調整に関与します。
     - エビデンス: セロトニンの分泌異常が腸過敏症候群(IBS)に関連することが示されています(Camilleri, 2001)。

  2. 腸内免疫の調節
     腸内の免疫細胞を活性化し、感染症や炎症から体を守る働きがあります。腸内環境の健康維持に欠かせない要素です。
     - エビデンス: 腸セロトニンが腸内の免疫細胞に影響を与え、腸内バリア機能を強化することが確認されています(Yano et al., 2015)。

  3. 血小板の機能サポート
     腸で生成されたセロトニンは血流に乗って血小板に取り込まれ、血液凝固や止血をサポートします。



腸内セロトニンを増やすためにできること

  1. 腸内環境を整える食事を意識する
     腸内環境を整えることがセロトニンの適切な分泌につながります。
     - 食物繊維:玄米、野菜、果物
     - 発酵食品:ヨーグルト、納豆、キムチ

  2. トリプトファンを含む食品を摂取
     セロトニンの原料であるトリプトファンを含む食品を取り入れましょう。
     - バナナ、豆類、卵、ナッツ類

  3. 適度な運動を行う
     運動は腸の動きを促進し、腸内セロトニンの分泌をサポートします。


腸と脳の関係性:「腸脳相関」とは?

腸と脳は相互に影響を与え合う「腸脳相関」というメカニズムを持っています。腸でのセロトニン分泌が腸内環境や全身の健康に影響を及ぼし、結果的に脳の健康状態にも間接的に関与する可能性が指摘されています。

  • エビデンス: 腸内環境の変化がうつ病や不安症状に影響を及ぼすという研究があります(Cryan & Dinan, 2012)。


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さつき/言語聴覚士(リハビリ)
これからも有益な情報の発信に努めてまいります。ふつつかですがよろしくお願い申し上げます!