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過去と未来との接点 = 現在

ポエトリーリーディングユニットPoetic Mica Drops 音担当茂野です。
美術館やギャラリーへ行き、静かにアート作品を鑑賞しているとき、作品から予想外のインスピレーションをもらうことがあります。
今回は、最近印象に残った作品を取り上げてみます。

写真映像作品・長谷川尚子作「UNCERTAINTY」

昨年、キャノンギャラリーで展示公開されていた「UNCERTAINTY」
この作品は、写真家・長谷川尚子氏による独特な映像表現「写真映像」という手法で作られています。簡単に言うと、静止画を使った動画作品と言ってよいかと思います。
キャノン主催の写真・映像作家発掘オーディションGRAPHGATEで優秀賞に選出され、最優秀候補として残った5作品の内の1つです。

花が咲き、萎み、枯れていく3枚の写真

静止画に時間軸を与え、時間経過により認識される物の不変と変化を表すことで、普段私たちが見ている物の本当の姿を捉え直してみたくなる感覚になる作品でした。
花が咲き、萎み、枯れていく3枚の写真で構成。その変化の途中を連続で見せないことで、より感じさせられる花の姿。生命の営み。時間の流れ。
枯れていく花の儚さより美しさに魅了される作品でもあります。
花は、咲いていても、萎み始めても、枯れても、こんなに美しいんだと再認識させられました!

咲く
萎む
枯れる

同ポジションで撮られたこの3枚の写真で「UNCERTAINTY」「不確実性」という概念を表現しています。

過去と未来との接点 = 現在

現在とは、常に動き続けている、過去と未来との接点だと私は考えています。

その日、美しい花の写真に魅入ってしまい、キャノンギャラリーに佇んだまま、過ぎゆく時間の中でいつの間にか、私が作品を見ていた時は過去になっていました。

常に流れ続ける時間軸の上、過去と未来との接点で表現する写真映像とポエトリーリーディング。共通性を感じます。

ここで、ポエトリーリーディングユニットPoetic Mica Drops の短い作品をご覧くさい。ユニットの自己紹介を目的としたシンプルな作品です。
声:熊谷弥香、詩:草間小鳥子、音:茂野雅道
言葉と言葉の間に、行間に、音と音の隙間に、何かを感じていただけるでしょうか…

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