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「詩」でコンテンツを拡張する
草間です。先日、ゲームメディアの『4Gamer』さんの連載企画「ゲームをうたう」へ、詩を寄稿しました。
とても面白い企画で、詩人や歌人が、ひとつの好きなゲームの世界を詩や短歌で表現するというもの。
「ゲームをうたう」は,詩人がゲームからインスピレーションを受けて詩を作る企画です。詩人の言語によって,あなたの知っているゲームはより新鮮に,あなたの知らないゲームはより好奇心を誘う姿へと,新たに再構築されるでしょう。
今年始動した連載ですが、これまでの作品もとても素敵なので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
おなじ編集の方が企画されている、様々な分野の研究者が語るゲームの連載もとても興味深い。
ゲームというひとつのテーマを起点に、様々な切り口から異業種の人を巻き込みコンテンツを拡張していく試みはとても新鮮で、学ぶところが多いです。
わたしは実は普段ゲームをしないのですが、この企画の取り組みに共感し、幼い頃に父と楽しんでいた、「ぷよぷよ」でおなじみのPCゲーム『魔導物語A・R・S』から発想した詩を書きました。
詩の発表は紙媒体だけでなく、インターネットやSNSといったデジタルのプラットフォームも多く使われていますが、読者層の裾野という点では、なかなか「詩の読者」という母数が少ない枠の外へのひろがりが足りないと感じます。
ひろがりがないとその文化自体が汎化されづらく、特定のクリエイターへ依頼が集中してしまうので、多様性が失われつまらなくなっていくという負の連鎖が発生します。
本来であれば、詩に携わる作者や出版社といったコンテンツホルダーが主体的に場を作りひろげていくという使命を負っていると思いますが、先行事例も多くないのでどこから手を付けたらいいのかわからない、といった悩みもあるかもしれません。
そのあたりはわたし自身も試行錯誤ではありますが、「詩」という枠の外にある様々な場所へ手を伸ばす活動のために積極的に手を伸ばしていきたいと思います。
映像や小説など、すでにコラボレーションの事例はあると感じられるかもしれませんが、わたしが思うのは、さらにその外、D2Cや多種多様な事業会社です。
ただ、詩にはポテンシャルがあるという説得力を付加していくためにも、多くの詩が詩の外へ出ていくことが必要だと考えています。
では、以下に、今回の企画にどのように参加させていただいたかの経緯を書いておきますね。
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