『Busを待っている』
生まれて初めて来た場所で
行き先の知らないbusを待っている
もうどのぐらい待ったのか
とにかくbusを待っている
busの時刻表はどこか頼りないけれど
信じるものはそれだけで待っている
地平線の先に目を凝らしても
一向に影も形も見えないけれど待っている
いずれ来るだろうbusで
私が出会うだろう人々を想いながら待っている
busの中で一人の女の子と出会い
隣に座る事を楽しみにしながら待っている
その娘と黙ったまま外の景色を見つめる事を
期待しながら待っている
busが私の前に姿を見せる気配は一向にないが
とにかく信じて待っている
今はたった一人でbusを待っている
▲▲▲あとがき▲▲▲
バスの時刻表って頼りない気がしませんか?