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【詩】#21 いつか

もう一度 名前を呼んだのは
風邪をひいたまま の ぼくの
くたびれた やさしさだった

幾度となく 雪崩が起きた その白い肩に 宇宙を見た
涙の意味がわからない だから たくさん泣くことができた
自分という暴力に 溺れていく アイ・ラブ・ユー

いつか それは
けっしてたどり着けない
ふたり

バスルームにポスト
もう届かない
ふたり

はじめてできた さようならに
シャンプーとリンスで 乾杯した

いつか
泣こう


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