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「流れる時のうた」

見上げれば空は灰色に滲み、
揺れる影が刻む古時計のリズム。
夢を掬い上げる手のひらは、
指の隙間から時を零す。

もしも時間が逆さに流れたら、
過去の悲しみは喜びへと還るだろうか。
それとも、この涙はそのまま、
消えゆく砂のように風に溶けるのか。

君の声が響く、
今も心の底でさざ波を立てて。
流れる時よ、止まれ。
この瞬間を、永遠の詩に変えるために。

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