見出し画像

好きな時間

時間というものは、相対的なものであって、またとても感覚的なものであることをつくづく思う。ほんの少しの時間でも、幸せに満たされる豊かな時間がある。
今日は、その私を幸せにしてくれる時間の話を書きたいと思う。

私は基本的に夜が好きだ。そして、夜が始まる一歩前の、夕方に家に帰る頃の時間も好きだ。外での用事を終えて、家に着いて玄関のドアを閉めた時の安心感と言ったらない。今の自分のアパートは決して広くはないが、一人暮らしの生活には十分で、今では完全に私の城だと思っている。慣れた匂いの部屋で大きく深呼吸をすれば、私の夜は幕開けだ。すぐに部屋着に着替えて、ほっとひと息つく。このときの身軽さというか、おうちモードに切り替わる瞬間がたまらなく好きだ。

最近は手の込んだ料理はあまり作れていないが、学校終わりやバイト後にはチジミをよく作って食べる。ささっと美味しく作れるから気に入っている。チジミの焼けるいい音を聞きながら、焼き上がるのを待つ。フライパンをぼーっと見ながら、その日あったあれこれを思い出したり、考え事をしたりする。そうしているうちに、チジミが焼き上がる。食べながら、テレビを見たり韓国ドラマを見たり。韓国料理を食べながら韓国ドラマを見ていると、何だか自分も現地にいるような気分になって、家にいながら少しの異空間を感じることができる。ご飯を食べながらテレビを見るのも好きだ。最近は動画や配信を見ることが多くて、自分もテレビを見なくなってきてはいるが、やっぱりテレビは何だか落ち着くものがある気がする。テレビは世の中とのつながりを感じさせてくれて、リアルタイムな外の話に触れることができるから、興味が外に広がっていい。だから、あまり帰宅時間が夜遅くになると面白い番組がやっていなくてちょっと残念だったりする。そうこうしていると、1日の終わりの時間はあっという間にやってきてしまう。うだうだしているとお風呂に入るのがどんどん億劫になってしまうから、お風呂をもう少しサクッと入れる人間になりたいと思う。

それから、洗濯物を干す時間も好きだ。洗濯機から洗濯物を取り出すときの香りと、干した後の部屋のふんわりとした香りが大好きだ。いつもその匂い包まれていられたらと思う。エアコンの前に干すから割と短時間で乾いて、部屋干し臭くなることもない。洗濯した洋服がかかって並んでいるのを見ると、明日から着る服が用意されたことに安心する。洗濯物を干したり、食器を洗ったり、お風呂掃除をしたりすると、ちゃんと人の生活ができている気がして、とても気持ちが良くなる。ちゃんとやっている、そう自分を褒めてあげられる。少し面倒なことを終えて、綺麗になったお部屋はとても快適だ。そうすることで、心のゆとりが生まれている。

続いて、また夜の時間の話だが、私はお茶を飲むのも好きだ。最近はカモミールティーやペパーミントティーなどのハーブティーが好きで、寝る前に飲むと身体が芯から温まってぽかぽかになって眠りにつくことができる。特にペパーミントティーは、脂っこいものを食べた後や胃もたれした時に良いみたいだから、食後に飲むととてもすっきりする。お茶を淹れて飲んでいると、心がすごく安らいで、ゆったりとした時間を感じることができる。それから、熱いお茶をフーフー冷ましていると、湯気が顔を覆って保湿してくれることにも最近気づき、良いことづくしだと思った。これからだんだん冷え込んでいくから、夜のティータイムを楽しみにしたいと思う。


今回は夜の時間の話が中心になったが、私が朝にゆったりとした良い時間を持てるようになったら、またそのときは朝の時間の話についても書いてみようと思う。
この後何のお茶を飲もうかと考えている今も幸せだ。


いいなと思ったら応援しよう!