すい

2002年生まれ/ 言葉は、私のなかを漂うものたちの入り口となり、出口となってくれる、そんな存在。ここは、行き場をなくして漂うものたちの居場所。

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2002年生まれ/ 言葉は、私のなかを漂うものたちの入り口となり、出口となってくれる、そんな存在。ここは、行き場をなくして漂うものたちの居場所。

マガジン

  • 好きなものたち

    自分の好きなモノ、コトについて書いたのをまとめています。好きな音楽、映画、本、時間、食べ物... 好きなあれこれの記録。

最近の記事

2024年 10月の振り返り

金木犀の香りが秋の訪れを教えてくれる。その懐かしい香りに包まれながら、どこか感傷的になっている自分がいる。少し寂しくて、帰りたくて、でもどこか遠くに出向きたいような、いろんな感情が自分の中に蠢いているこの季節。今年の秋はなんだか、いつもよりわくわくしている。 10月の初旬 仲良しの友達とキバナコスモスを見に行った。少し時期を過ぎてしまったから、咲いているか不安だったけど、なんとか耐えて咲いているお花たちを見ることができた。その子とは、2年前にも同じ場所を訪れた。そのときはそ

    • お弁当を作ることは、明日に希望を抱くことなのかもしれない

      大学四年生の後期になって、お弁当を作り始めた。今頃かと自分でも思ってしまうが、今がちょうどいいタイミングだったのだ。今までは、学食か購買で買って食べていた私が、今になってお弁当を作ろうと思った理由はいくつかある。 まず一つは、自分で作った方が安く済むということ。学食や購買のものは決して安くはない。これでこの値段するのか…、と買うのを躊躇してしまうことが多々ある。それに学食のご飯は、あまり自分の慣れていない味がして、特別美味しいわけでもない。(学食のおばちゃん達ごめんなさい…

      • 2024年 9月の振り返り

         秋の風を感じるかと思えば、真夏の暑さが戻って来たりする九月。気分は夏のままなのに、あと3ヶ月もすれば年の暮れだという現実が、どこかフィクションのように感じられる。サンダル模様に日焼けした跡が、夏の記憶とともに両足に残っている。 9月は比較的ゆっくりできる時間が多くあった。そのおかげで、心にもどこか余裕があった気がする。それか反対に、心に余裕ができたから、時間がゆっくりに感じられたのだろうか。動物や赤ちゃんを見て心が癒されて幸せになったり、くだらないバラエティを見て笑えたり

        • 好きな時間

          時間というものは、相対的なものであって、またとても感覚的なものであることをつくづく思う。ほんの少しの時間でも、幸せに満たされる豊かな時間がある。 今日は、その私を幸せにしてくれる時間の話を書きたいと思う。 私は基本的に夜が好きだ。そして、夜が始まる一歩前の、夕方に家に帰る頃の時間も好きだ。外での用事を終えて、家に着いて玄関のドアを閉めた時の安心感と言ったらない。今の自分のアパートは決して広くはないが、一人暮らしの生活には十分で、今では完全に私の城だと思っている。慣れた匂いの

        マガジン

        • 好きなものたち
          2本

        記事

          夏に残した少しの後悔

          9月に入った途端に、そよぐ風の温度や匂いが変わったと感じる。だんだんと日が短くなってきたし、秋を迎える準備をしないとな〜、とぼんやり思っている。夏が終わる頃になると、いつもどことなく寂しい気持ちになる。今年の夏もこれで終わっちゃうのか、というふうに。夏が特別好きなわけでないし、むしろどちらかと言えば自分は冬が好きなのだが、夏が来るとやっぱり夏がいいなあ、と思ってしまう。来年に持ち越しになってしまいそうな夏にやりたかったことたちを、振り返ってから夏とお別れしたい。 まずは、花

          夏に残した少しの後悔

          2024年 8月の振り返り

          学生最後の夏休み。"夏休み" という言葉だけでわくわくするのは小さい頃から変わらない。2ヶ月ほどある休みも、退屈なんてする暇もなく過ぎていくのは、充実している証拠だろうか。永遠に今にとどまっていたい、そんなことを思いながら、ソファの上で猫みたいに丸くなって微睡んでいるのが心地よかったりする。 8月の頭に、卒業研究のテーマ発表のプレゼンを学部のコース内で行った。ゼミのなかで話すだけでも緊張するのに、コース全体の前となると当然緊張した。その日が近づくにつれて私の憂鬱度は増してい

          2024年 8月の振り返り

          2024年 7月の振り返り

          蝉の声が日に日に大きくなって、じりじりと照りつける太陽に溶けてしまいそうな今日。夏の熱気とともに、どこからともなく活力のようなものが私の内で湧き上がってくるのを感じる。何かをしたい、しなくてはー。 そんな思いでこのnoteを書いている。 7月、なんとか乗り切った。本当に余裕がない期間があった。一息つく暇もないないくらい、やることが山積みだった。学校に行って、終わったら急いでバイトに向かい、バイトが終わって帰宅すればもう気力も体力もなくなってしまって、完全に充電切れという感じ

          2024年 7月の振り返り

          2024年 6月の振り返り

          7月に突入。2024年の半分が過ぎたという事実に言葉が出なくなる。日々を過ごすほどに、時の流れの感覚が速くなる。冬の終わりをじっと待っていたかと思ったら、夏至を追い越してもう梅雨の真っ只中にいる。ようやく私の心も夏仕様になってきたところだ。 6月は、5月に続き忙しかった。スケジュールの問題だけでなく、いろんなことに余裕がなくなって、忙しくなってしまった。時間、お金、体力、気力、そういうものに余裕がない生活。なんとかその日を生き延びるというか、耐えるというか。ときに浪費に思え

          2024年 6月の振り返り

          2024年 5月の振り返り

           大学4年生になって2ヶ月目に差しかかった5月。将来のことだったり、自分のことだったり、過ぎた日の意味だったり、ぼんやりとしていたものが鮮明になっていく。鮮明になるということは、細部まで明らかになっていくということで、あちこちいろんなことに気をとられたりする。そんな私の5月を振り返ってみる。  5月初旬。密かに心待ちにしながら迎えたゴールデンウィーク。私の理想の連休は、予定が何も入っていない状態で始まって、そこから何しようかな〜って考えて、自発的な予定が刻まれていく、みたい

          2024年 5月の振り返り

          鉛色の記憶

          現実が疎かになっていく。 わたしは、人よりどれだけ長く眠っているのだろう。 人生のどれだけを、眠って過ごしてきたのだろう。 寝ても寝ても、まだ眠い。 7時間、10時間、15時間…まだ足りない。 自分でも驚くほどに、わたしはよく眠る。 眠っている間は、現実から離れられる。 そうやってわたしは、現実に目を瞑る。 逃げている。追われている。 夢のなかで姿を変えて、わたしを覆う怪獣たち。 やっとのことで逃げたって、 ここまでそれは追ってくる。 自分の叫び声とともに目を覚ます。

          鉛色の記憶

          夢のなかの話

          何日か前に、不思議な夢を見た。 自分が自分ではない誰かになっていたような気もするし、自分は出てこなくて映画監督みたいに全て知りながら傍観していたような気もする。よくは覚えていない。 その夢の中で、誰かがこんなことを言った。 “頭の中に憂鬱がいて、その子が頭の中を食べるんだよ” “ほら、あの人もそのせいで…” そう言われたある人が、 “いや、僕は正常だ。病気になんかなってない” と言っていた。 夢から醒めた私は、妙な気分だった。その夢のせいで、なんだか一日中ぼーっとしてい

          夢のなかの話

          2024年 4月の振り返り

          4月の振り返り。 一年の中でも4月は私の好きな月だから、過ぎてしまうのが惜しい。次の4月まで、また長いようで短い一年が紡がれていく。長くて寒い夜を超えてようやく訪れた春は、見惚れてしまうほど鮮やかな桜の花びらを添えて、私の心までも春色に彩った。 4月初旬、大学の授業が始まった。ようやく自分が4年生になったことを自覚しつつある。写真フォルダを遡って4年前の今頃に辿り着くと、いろんな感情が溢れてくる。何が待っているのか楽しみで仕方なかったあの頃の未来の4分の3を、私はもう通って

          2024年 4月の振り返り

          大学4年の春

          長い長い春休みが終わって、大学の前期がスタートした。気づいたらもう最高学年になっている。大学4年生。随分と遠くにあると思っていたものが自分と重なっては通り過ぎていく感覚。自分は変わらないのに、周りの景色だけ変わっていくみたい。時の流れに実感が追いつかない。現実と夢の境界線はいまだに曖昧なままだ。 泣いても笑っても学生最後の一年だから、大事に生きたいと思っている。最近は、卒業制作のテーマや方向性について決めていくために、週2回ゼミで集まっている。毎回その時点での進捗状況や、考

          大学4年の春

          2024年 3月の振り返り

          3月も瞬く間に過ぎていき、気づいたら振り返りnoteを書いている。3月、自分の中で勝手に決まったテーマソングは、BTSの「봄날 Spring Day」だった。冬の終わりが近づき、春を待ち望む季節に聴きたくなる曲。自分の心情も歌詞とリンクして、より意味深い曲になった。 3月の上旬は実家に帰省していたのだが、久しぶりに風邪をひいてしまい、家族と過ごす時間はまともに取れなかった。それも、随分とひどく風邪をひいてしまったようで、喉は痛いし、声も出ず、1週間ほど安静にしているしかなか

          2024年 3月の振り返り

          2024年 2月の振り返り

          2月が終わってから随分と経ってしまった。定期的に更新しようと思っていたこのnoteも、疎かにしていまっている自分がいる。でも、悲観はしない。今更ではあるが、2月の振り返りを綴ろうと思う。 2月、何だかんだ忙しかった気がする。2月前半は、大学の課題、主にレポートに追われていた。本当に直前にならないと手をつけない自分の性格を、いい加減治したいと思っている。提出に間に合うかどうかギリギリのところで、今回もなんとか期日までに提出した。 レポートを書き終えたご褒美に、映画を4本レンタ

          2024年 2月の振り返り

          星の王子さま

           宇宙とか、星について想像するのがある時から好きだった。広い宇宙、遠くにある星。そういうものについて考えていると、「星の王子さま」のことを思い出す。 星の王子さま(サン=テグジュペリ作)を初めて読んだのは、高校3年生の最初の頃だったと思う。コロナ禍で、どこへも行けずに、家の中で過ごしていた頃。時が止まってしまったように思えたけど、大学受験は着々と近づいてくる。何のために、何をやっているんだろう、そんなことをいつも一人で考えていた。 私にとって、星の王子さまとの出会いは、と

          星の王子さま