2024年 10月の振り返り
金木犀の香りが秋の訪れを教えてくれる。その懐かしい香りに包まれながら、どこか感傷的になっている自分がいる。少し寂しくて、帰りたくて、でもどこか遠くに出向きたいような、いろんな感情が自分の中に蠢いているこの季節。今年の秋はなんだか、いつもよりわくわくしている。
10月の初旬
仲良しの友達とキバナコスモスを見に行った。少し時期を過ぎてしまったから、咲いているか不安だったけど、なんとか耐えて咲いているお花たちを見ることができた。その子とは、2年前にも同じ場所を訪れた。そのときはその子が運転してくれたけど、今回は私の車で行くことにした。道中も、いろんな話ができて楽しかった。久しぶりにその子とのお出かけだったから、普段着ないワンピースなんか着て、気分はルンルンだった。最近になってようやくお花の美しさに気づけるようになった気がする。将来は自分の家の庭にお花を植えたいし、お家でお花を生けて楽しめるような暮らしがしたいという憧れもできた。お花を見ていたら、なんだか少し優しくなれる気がした。お花たちの声が聞こえてくるような、そんな夢の中にいる気分を味わえたひと時だった。
10月の中旬
大学祭があった。意識していなかったけど、学生最後の文化祭だったんだな〜、とぼんやり思う。一昨年は友達と一緒に雑貨を作ってお店を出して、昨年は友達とバンドを組んで2曲ステージで歌ったけど、今年は何もやらなかった。いろんなブースや企画を見ながら、自分も何かやればよかったかな、と思ったけど、今年はゆっくり見る方に集中できたからよかった。学部のみんなの作ったものや活動に刺激されて、自分も創作意欲がすこぶる湧いてきて、あれやりたい、これやりたいが増えた。でも時間が経つとその熱は冷めてしまうから、できるだけ早いうちにやりたいと思ったことを始めたい。と言いつつも、今はそんな余裕がないからと、後回しにしてしまっている。今はそんなことをしている場合じゃない、もっと他にやるべきことがある、と。それは確かにその通りなんだけど、では私がそんなことをしていてもいい時って一体いつなんだろう?やるべきことが終わる時なんて来るのだろうか?そんな疑問が湧く。きっと、いつだってそんなことをしている場合ではないんだろうけど、でもその時だからこそやることなのだとも思う。最近は、いろんなジレンマを抱えて生きている。
10月後半
10月の最終日に、デザインコース全体で卒制の中間プレゼンがあった。正直このせいでひと月前くらいから気が重かった。考えれば考えるほど重たくなってしまうから、あまり深く考えないようにしていた。さらっと終えてしまおうと、いつものプレゼンよりも臨む姿勢は適当だったかもしれない。でもまあ、何とか通過できたからよかった。自分を追い込んだ方がクオリティは上がるけど、そのストイックな世界からしばらく離れて過ごしてきてしまったから、またその世界に行くのが億劫というか、それほどのモチベがないというか、ずっと目を背けているような気がする。そして、今の生き方を正当化するように、"無理しない" だとか、"完璧じゃなくてもいい" といった言葉に納得しようとしている毎日。それらの言葉は確かに私を救ってくれて、自分を肯定させてくれる。でもどうなんだろう、結局私は甘えていて怠けているだけのような気がしてしてまう。このままで、いいのだろうか。自分を追い込んで追い込んで、張り詰めていたあの日々から抜け出したら楽になると思っていたのに、ちっとも楽になんかなれていない。むしろ、あの頃の方が自分と自分の可能性を信じていられたのかもしれない。このままではきっと、私はここまでだと思う。
今月は、考えること、考えている時間が多くて、頭の中が騒がしかった。頭の中でぶつぶつと呟いたり、会話してみたり。私の頭の中にいる感情たちがとても活発なせいで、ちょうどいい気分を保つのが大変だった。いつもより、自分に向かって "大丈夫、大丈夫 " そう言い聞かせる回数も増えた。上手く生きられない自分に、厳しくなったらいいのか、優しくなったらいいのかが分からない。このままで私は、私がなりたいような自分になれるのだろか。でも、自分を否定するより肯定して生きている方が、良い方向に向かっていくような気はするから、とりあえずダメな自分も受け入れようと思う。いつからか、楽しく生きるのが難しくなってしまった。小学生の頃の私は、毎日が楽しくて仕方なかったのに。勉強だって、行事だって、友達との時間だって、もっともっと面白くて楽しみだったのに。今は、目的とか意味とか効率とかそういうものに縛られて、"やりたい" よりも "やらねば" になっていることばかりだ。もったいないな、と思う。あの頃には戻れないけれど、あの頃の気持ちはまだ思い出せるような気がする。これから私は大人になっていくのに、幼い頃の自分が持っていたものが欲しくってたまらない。あの時もう使わないからと捨てたのに、今になって捨てたのを後悔している。過ぎたものはもう戻らないから、せめて今は、今の最善を選びとりながら築いていけたらと思う。
今回は頭の中がふわふわぐるぐるしていて、まとまりのない文になってしまった気がする。書き直したらきっと、今の本心でなくなってしまうからこのままにしておく。
こんな内容でも最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。