心が疲れた時、笑みをくれたもの

笑えない日だってある。
上機嫌になれない時だってある。
口角をあげると脳が笑顔だと錯覚して楽しくなるっていう話を聞いたことがる。一応、やってみた。自然に笑みが出る時とちがってなんだか頬の筋肉が突っ張る気がする。

雨が止んだから買い物にでかけた。いろんなものを見ているうちに楽しくなってきた。気が付くともう１時間も経過。レジで精算する前に、スマホ決済のアプリを立ち上げようとしたら、どうやってもアプリが起動しない。何度やってもだめ。めったにないことだ。買うのをあきらめて店を出た。

こんなことってあるんだ。
なにか意味があるのかもしれないし、なんの意味もないのかもしれない。
それなら、運が悪い日だって決めつけないことにしよう。

その帰り道、いつもは通り過ぎてしまうのに花屋の花が目にとびこんできた
「たまには花を買ってみよう」
淡い色の花が多い中で目を引いたのが赤紫の華やかな花。

帰宅して早速花を飾った。いつもはない色が加わり部屋が明るく見える。
コーヒーを飲みながら花を見ているうちに自然と頬が緩んだ。

やる気がでない、元気がでない、ちょっと疲れた、なんだかいやになっちゃった、そんな時はそばに花を置いてみるといい。あせって自分を急き立てなくても、花が癒しとエネルギーを与えてくれるから。