【中編詩】歯車仕掛けの人形
ある日 気がついた
「僕はまるで人形のようだ」と
歯車仕掛けの人形
「まるでロボットのようだ」と
毎日同じ時間に目覚め
朝食を食べ 歯を磨いて
今日も会社に行く
いつも通りの仕事をして
そして眠りにつく
よく眠る 次の朝まで
そんな1日は大事だけれど
たまに嫌になる
歯車仕掛けの人形
壊れずに今日も働く
休みの日はジョギングして
夕食は 少し豪華に
多分これでいいのだ
毎日が過ぎてゆく
でもある日 全てが変わってしまった
会社が潰れたのだ
歯車仕掛けの人形
新しいプランを立てて
僕は人間に戻り
新しい生活がはじまった
それで良いのだ
僕は生き返ったのだ