国債ってやばい!?④

国債が暴落したら日銀がやばい!?

量的緩和のため国債を大量保有する日銀ですが、その国債の価格が下落した場合、大損していよいよやばいのでは、といった懸念があります。ところがこれもバランスシートで考えると正しく理解できます。冒頭の懸念は、日銀単体のバランスシートで考えた場合に起こる現象です。前の記事で記載したとおり世界では国と中央銀行をあわせた「統合政府バランスシート」で財政を見ることが一般的です。そのため、日銀の資産である国債が「評価損」になった場合、国の負債である国債が「評価益」になるため何の問題も生じません。騙されているかのようなロジックですが、国の経済の運用を俯瞰するとこのようになります。これまでいかに狭い視野で国の経済が語られていたかがわかりますね。

【参考図書】99%の日本人がわかっていない国債の真実

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