
背中を押すんじゃなくて、背中をさすってあげられる人でありたい。
あんなに心の支えだったアーティストの言葉や好きだった偉人たちの名言が刺さらなくなった。
もうここ数年の出来事。
「何度もリピートしたバンドマンのMCも」
「美しい景色と一緒に書かれた名言が載っている本も」
「この言葉が好きと書いていた自分の日記を読み直しても」
全部、今の自分には刺さらない。
....心が枯れてしまったのだろうか。それとも年齢のせいなのだろうか。
原因が分からなくて、何度も何度も読み直すけど、全然刺さらない。
あんなに好きだったのに...
彼らに憧れて、時には「どうして自分には出来ないのだ!」と勝手に悔しくなって、次の日のモチベーションに繋げていたはずなのに。
戻らない感性に、しばらく落胆とため息が止まらず。。
*
じゃあ、それなら今だったらどんな言葉が刺さるんだ!
そう思って、今の曲も昔の曲も、名言の本も、雑誌やまとめサイト、誰かも分からない人の言葉も集めまくった。
自分の胸が動くこと
それを自分の指針においておく。
そうやって、多くの言葉に触れることで、自分の中で気づくことがあった。
強いメッセージに疲れてしまう
・頑張ろう
・転んでも、また立ち上がればいい
・夢に向かって生きていこう
いい言葉で、励ましてくれる言葉だけど。
どうも今の自分には、ちょっと違った。
*
人から見たら大したことがないのかもれないけど、
この歳になるまで、食欲がなくなるほど辛いことや、不安で眠れなくなる夜を何日も超えてきた。
そんな日々を繰り返していく中で、明るい言葉、前向きにさせてくれる言葉だけでは、一歩を踏み出すことができない事も知った。知ってしまった。
転ぶ度に擦り抜いてきた傷は完治しても、傷跡として残り続けること。
きっと、偉人やアーティストはこの経験を超えてなお人々を鼓舞できるんだと思う。本当にすごい。
だけど、今の自分にはどうしてもそれはできない。
それよりも、大変だよなって横で話を聞きたい。
迷惑かもしれないけれど。
背中を押すんじゃなくて、背中をさすってあげられる人でありたい。
なんてことを思ってる。
時間が経って、昔好きだった言葉も、また「そうだよな」て聞けるように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
