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【本の紹介】言葉の獣

本当は昨年書きたかったのですが、間に合わず。。
遅くなりましたが、今日は本の紹介をさせてください。

2022年は約200冊読むことができたのですが、その中でも印象深く、世界観にハマったのがこちらの本です。

「言葉の獣」

〜あらすじ〜
人の発した言葉を”獣”として見ることで、その言葉の「真意」を捉えることができる共感覚の持ち主・東雲(しののめ)。言葉が好きで、詩に強い関心を持ちながらも、そのことに向き合いきれていないクラスメイト・やっけん。
二人はふとしたきっかけから、東雲の持つある目的のために協力し合うことに…。

可愛らしい表紙ももちろん魅力の一つですが、ストーリーの良さが光る話です。言葉をとても丁寧に扱っている作品で、漫画なのですが小説を読んでいる気持ちになります。

簡単にあらすじだけ話してしまうと、物語の主人公は言葉が獣に見えるという特殊な力を持っていて、小さい頃から相手の心の内がわかってしまっていました。例えば、相手が言った「綺麗」という言葉も獣の形となってその真意がわかってしまう。だから人と上手く付き合うことができませんでした。

そんな時にクラスメイトの「やっけん」と出会い、やっけんの言葉の解釈に触れる事によって少しづつ彼女も変化していくお話。

この物語を読みながら言葉が実際に形を持って姿を現したら
自分の言葉はどんな形になるのだろうか。

自分も以前に「わざわざ」という記事を書こうとした事がありました。
「わざわざありがとう」と感謝の気持ちで使いたいと思ったけど、この言葉は受け手によっては良くも捉えられるし、悪くも捉えられるかもしれない。そう思い始めたら投稿できなくなってしまった。

自分が○と伝えたいと思ったことでも
相手には△で伝わってしまうこともある。

その逆も然り。

相手は1と伝えたつもりでも
自分はXと解釈してしまったり。

言葉を発することの良さ。
言葉を発することの怖さ。

自分が発した一言は自分の意図に反して
相手を傷つけてはいないだろうか。

「頑張れ」の一言は相手の為か自分の為か。


そんな事を考えるきっかけになりました。
良かったらぜひ読んでみてくださいね。

Webでも一部無料で読めます。







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