友達が開いてくれたパパママ教室
今回は、全盲夫婦の育児の練習について。
一般的には、保健センターなんかが実施するパパママ教室に参加して、
または病院で開かれる育児学級に参加して、
沐浴とか練習するんだと思う。
全盲夫婦のわたしたちは、保健師さんと相談して、
まずは通常のパパママ教室に参加、
それでわかりにくいことがあれば、後日、個別で練習させてもらうことにした。
最初から個別対応の提案もしていただいたのだけど、
他のパパママたちにも会ってみたかったし、
わたしたちみたいな親もいるって知ってほしかったので、
まずは通常の会に行くことにしていた…
夫はなぜか、妊婦体験にとても興味があったらしい。
結論から言うと、このパパママ教室の直前に息子がなくなってしまったので、
行ってみてどうだったかはわからない。
さて、本題の「友人主催パパママ教室」について。
ちょうど、わたしの妊娠がわかった1か月半後に出産した友達がいた。
そこで、彼女が、
「うちで練習したらいいよ」
と声をかけてくれた。
こちらは本物の赤ん坊で練習させてくれるということで、
こんなチャンスはまたとない!
お言葉に甘えて、遊びに行ってきた。
お風呂、お着換え、ミルクをさせてもらって、
いっぱい抱っこさせてもらった。
スリングの使い方も初めて知った。
わたしの周りには、自分の子どもを抱っこさせてくれたり、
遊びに行くとおむつ替えを手伝わせてくれたり、
そんな友人が何人かいた。
だからわたしにとってはまったくの初体験というわけではなかった。
でも自分もこれから子育てをしていく身となると、やっぱり気合が入る!
便利なグッズとかおすすめのものとか、いろいろ教えてもらった。
それに、ベビー服の種類も、これまでよく知らなかったので、
実物を触りながら教えてもらえてわかりやすかった。
今はユーチューブや雑誌でいくらでも育児のことが学べる時代。
でもわたしたちは動画をみてもイメージがつかめないし、
写真ではまったく情報が入ってこない。
周りの赤ちゃんを「みる」ことはあっても、
どんな服を着ているか、どうやって抱っこされているか、
触って確かめることは普通はできない。
だから、会いにいける距離に生後1か月半の赤ちゃんがいて、
そのお世話をさせてもらえたことは、
本当にラッキーだったと思う。
ちなみに夫は予定があり別日に彼女のお宅に行ったのだけど、
そのときの動画を彼女が送ってくれた。
夫、めちゃくちゃ母性爆発してた!
普段から家事も積極的にやってくれて、育休も取ると言っていた夫、
この動画のおかげで、育児について、さらに安心できた!
そして、わたしもものすごーく笑顔になれた!
視覚障害ゆえに時間がかかること、工夫が必要なことはかならずある。
便利なものも、晴眼者とは違うこともあるかもしれない。
だから、何人かの先輩全盲パパママに話を聞いたし、
友人宅で実際にお世話できて本当に感謝!
友人と、そのお子さんに、心からありがとう!