入院にも手帳という趣味を
30最後の年に、人生初の入院を経験。そして数年後の42歳にまた入院を経験しました。どちらもコロナ禍で一人の入院生活でした。
ただ、2回目の入院時には、インクと手帳という趣味ができていました。
その時一番のお気に入りの手帳は、ロロマクラシックのエスメラルダ。
インク見本帳の見開きを作っておき、院内で撮影・アップして楽しみました。
「入院中に手帳を楽しもう!」なんて、1年前の自分からは全く想像できないことでした。
趣味らしい趣味を持ったことがなかったので、趣味が様々な局面で自分の精神安定剤的に働くものだということも、手帳を通して初めて知りました。
手帳が自分を反映するかのように傷をつけながらもエイジングして色を深くしていく様子を見て、写真に撮ってSNSに投稿したり、メンテナンスしたり。こういうことに喜びを感じるなんてなあ、と自分でも意外なのですが、今のところ、夢中で続けています。
「推し活」という言葉をよく耳にするようになりましたが、手帳についていえば、多くの人にとっては推し活に使う道具のようです。
でもわたしにとっては、手帳そのものが推し。または、各メーカーや販売店の推し活をしていると言えるのかもしれません。
自分が何に心を躍らせるようになるのかも、自分には想像できないことなんですよね。そんな心の変化を記録できるのも、手帳です。
コロナの影響で、面会や付き添いが禁止された入院でしたが、どのみち私は家族はいない独り身なので、これからの入院も一人なのかもしれません。
年を取るにつれ、想像しなかった病気やけがやアクシデントに見舞われるようになるのかなと漠然とした不安があるのですが、たった今できることは、自分の好きな手帳を使って自分の体や生活を管理することだと思っています。