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四段の悪手の咎め方#1

アマ四段同士レベルの悪手を分析し、その咎め方を考えます。
今回は角換わり4五桂ポン作戦の変化から。


正解手は?アマ四段が指した悪手は?


1分ほど考えてみましょう















悪手△1三角

中盤、やや先手持ちの局面、受けの悪手

咎めてみましょう

同局面を反転
















▲1四歩

咎める手は簡単なことも多い

以下、△2四角▲同飛△同銀▲4四角で先手有利となりました。後手は咄嗟に受けが浮かばなかったのでしょう。
四段レベルのミスは案外この程度です。

戻って、正解を考えましょう。

△1三角は受けにならない。正解は?
















正解△3七歩成


拠点を清算して受けに歩を使う

このような部分的に損をする我慢は、四段レベルでは逃しがちで、筋っぽい悪手を選ぶことが多々あります。
逆にいえば、ややペースを握られている局面でも、部分的には損する手で我慢して崩れないのが五段以上の強さなのでしょう。

以下、▲同銀△34歩が一例で、やや先手ペースながら難解です。


やや先手ペースだが、我慢して崩れない

▲3六歩が通ると後手悪いですが、△1六歩で切り返せるので、そこまで形勢に差はありません。
△3四歩の局面からは、①▲3五角△同歩▲3三歩、もしくは②▲3三歩が進行の一例です。

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