見出し画像

ししゃもは出世魚

日課のひとつになった林伸次さんのnoteを読む。

今朝の記事は、私にとって神回だった。
神回なんて言い方はちょっと…なんだけど、それくらいしっくりくる内容で、思いを整理してもらった感じがした。

偉くなると歪むのです。
お金をたくさんもらったり、先生と呼ばれるうちに、どこかで人の気持ちがわからなくなっていく。

もちろん、全員がそうじゃないけれど。

そういう人を見てきたし、自分も年齢的にそうなってしまうんじゃないかと思うことがある。

あ、私自身は上りつめてないから大丈夫か?
でも、勘違いする穴はあちこちに口を開けている。

そんな時、忘れないようにしていることがある。

もう20年以上前のこと。

何気なく買い物をしていたスーパーで、ししゃもが6匹並んだトレイ98円をカゴに入れた。
その瞬間、不意に泣きそうになった。

安い魚を親子4人で分けて食べることが、惨めに思えたからだ。
(漁師さん、ごめんなさいね。
98円で売ることを疑問に思うこともあります。
それはまた別の機会に)

この日のししゃもを、一生忘れないでいようと思った。

やがて、ししゃもは10尾入りになり、鮭、鯛へと出世した。


経団連の会長をされた土光敏夫さんに、メザシの逸話がある。
メザシも高級品ありますけどね。


この季節になると父は毎年のように、
「実るほど頭を下げる稲穂かな」と言った。


よくよく考えれば、自分はまだ実るまでに至ってないのだけれど、謙虚さは忘れずにいたいと思っている。

そんな思いをまとめて伝えてくださった林伸次さん、ありがとうございます。

とりとめのない思いを、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

収穫間近の田んぼを見ながら、買い物に行ってきます。

いいなと思ったら応援しよう!

御手洗 育/暮らしのエッセイスト
もしもあなたの心が動いたら、サポートいただけると嬉しいです。 書き手よし、読み手よし、noteよし、そんな三方よしのために使わせていただきます。