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留守電の「新聞」「警察署」にビビる

携帯が鳴ってるのを知りながら、手が離せず電話に出られなかった。

留守電を開くと(こんな機能があるの知らなかった)録音が文字起こしされている。

それを読む方が、録音を再生するより早い。

が、その留守電のテキストをパッと見て目に飛び込んできた文字が、

〇〇新聞

担当の〇〇です

警察署的連絡予定

なんじゃそりゃー‼️

けっ、警察署って!?
ついにうちの三太郎が?何かやらかしたのか!?

いかんいかん、落ち着け。

これは詐欺だ!

お宅のご主人が、息子さんが、と言って私のへそくりを奪うやつや!

と、ここまでわずか数秒ほど。
(こういうの説明すると長いけど、ほんの数秒よ)

電話番号の末尾〇〇33に見覚えがあった。

折り返し電話をすると、新聞社の編集局につながった。

明るくテキパキした雰囲気の女性が「先日メールいただいた件で、掲載させていただく連絡でした」と言った。

そうそう、新聞に投稿してたんだ。

エッセイを書くようになったころ、作文コーナーに投稿するとこういう電話がかかってきたものだ。

最近そんなこともすっかりやらなくなっていた。

ふと思いついて投稿したものが、掲載されることになり、ちょっとだけ楽しみ。

ところで留守電の「警察署的連絡予定」って、いったい…。

電話を切ったあとで留守電を再生してみたら、「掲載させていただく予定」だった。

おいsiri、なにやってんのよ。

でも詐欺電話じゃなくて、安心した。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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